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楽天増資で学ぶ 財務戦略のキホン
5/15の昼に楽天グループの増資観測報道が流れ、楽天株は急落しました。翌5/16夕には実際に発表。楽天は最近、社債など借金によって資金を調達してきましたが、今回は株式で3300億円規模の資金を調達に転じるかたちです。
きょうの記事は楽天という企業の分析ではなく、今回の事例を通じて、「増資と借金の性格の違い」や「増資でなぜ株価が下がるのか」といった基本的なところを解説します。
◆ まず株価チャート
![](https://assets.st-note.com/img/1684215501909-rwKoQM4QUt.png?width=800)
5/15(月)の昼には年初来高値を更新していましたが、取引終了間際にロイター通信が「楽天Gが公募増へ最終調整、3000億円規模を想定」と伝えると株価が急落。翌5/16(火)も売りが続き、報道直前と比べると20%近くも株が下がりました。
報道のポイントは下記の通り。
・携帯電話事業の投資負担で最終赤字が続き、財務基盤を立て直し
・週内にも取締役会で決議
・三木谷会長の資産管理会社も資金を出す
5/16の正式発表もおおむね報道の通りでした。
ではこの事例を題材に、増資のキホンを解説しましょう。
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