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ほんとに株安?「ETF分配金売り」解説
株式市場で7月上旬の風物詩の「ETF分配金」。
1兆円あまりの日本株売り注文につながるため、一時的な株安要因として話題ににあります。
注目されるのは7/8と7/10。たしかにきょうは日経平均が昼過ぎから取引終了にかけ300円以上値下がりしました。
1年前にもnoteで解説しましたが、今年もETFの換金売りの仕組みについて簡単に説明するとともに、長い目ではどういう需給要因ととらえるべきかを改めて整理しますね。
◆ まずETFの現状を確認
ETFはExchange Traded Fundsの略です。取引所(Exchange)で取引される(Traded)ファンドです。「上場投資信託」ともいわれます。
一般的な投信と違って、普通の株価のように日中ピコピコと値段が動いていて、取引できます。
日本だとTOPIXや日経平均に連動するものが大半です。
👇が日本のETF残高です。90兆円ちかくに上ります。
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日本株が大きく上昇した影響もありますが、日銀が2021年ごろまでたくさんETFを買ったことも影響しています。
◆「ETF分配金」って?
ETFの「分配金」は、株でいう「配当」です。
ただ、ちょっとややこしい面があります。
日銀や個人がETFを買うと、運用会社がそのお金をもとに、「日経平均」や「TOPIX」の構成に沿って、トヨタやソニーなどたくさんの日本株を買います。
運用会社には投資した企業から配当が送られてきます。
ただ、個別の配当を一個一個、投資家に配っていると大変ですよね。
なので、個別の配当はすぐに投資家にわたさずに、とりあえず日本株の運用に回しておくというのが一般的です。そして、決算のときにそれまで得た配当を目安に束ねたお金を分配金として、投資家にわたす仕組みをとっています。
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では、その分配金って、いつ、どれくらい配られるのでしょうか。ここで月次のETFの分配金のグラフもみてみましょう。めちゃくちゃ特徴的なカタチになっています。
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