強まる低ボラティリティー
きょうはコラム的な感じです。
👇 まず今朝のツイート。
S&P500の値動きがあまり目立たない日が増えています。今後1カ月の株価乱高下リスクを映すVIX(恐怖指数、㊦グラフの赤い線)も下がっています。
こうした値動きの大きさはボラティリティーと呼ばれます。そもそも、VIXの名前の由来はVolatility Indexです。VIXについては下記もご参照
で、このボラティリティーは運用の世界での「リスク」とほぼ近い意味になり、結構重要です。
まず、いまのボラティリティーがどんな感じなのか、もう少し長いスパンでみてみましょう。
VIXは2020年春のコロナショックが目立ちすぎますが、その後は2021年にかけ低下、2022年はインフレ&利上げで上昇、そしていま再び低下という感じです。
VIXは今後の値動きの警戒感ですが、実際の値動きの大きさはどうでしょうか。下記はヒストリカル・ボラティリティーという指標です。S&P500の直近25日の値動きを統計処理したもので、高いほど最近の相場がドタバタしているということです。
パッと見で、さっきのVIXと似てますよね。重ねましょう。
多少の差はありますけど、とてもよく似ていますね。緑の線も2022年は上がりましたが、最近は2021年の水準に近づいてきています。
「予測変動」といっても、将来の値動きを正確に予測することはできません。基本的に直近の動きに左右されます。「いまバタバタしていたら、しばらくはバタバタしそう」「最近落ち着いてきたから、当面気楽にいけそう」みたいな感じです。
◆ ボラティリティー ≒ リスク
「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」といわれます。リスクが大きいものは、うまくいくとリターンが大きいという意味ですね。
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