見出し画像

【コアメンバー限定】後藤の相場見通し

ときどき配信しているコアメンバー限定の後藤のマーケット見通しです。1月に下記を配信して以来なので、少しごぶさたです。

今後は私自身の投資も本格化していくので、もう少し配信頻度を上げたり、ちょっとした自分の投資雑談もコアメンバー限定の掲示板などで時々やっていこうかと思っています。

で、前回1/14配信の見通しはこんな感じです。

※ 1/14配信
◆ 株

3か月前と基本的に同じビューで、「底固め」の時期だと思っています。
アメリカはインフレ圧力は和らぐとともに米景気は悪化しています。FRBの金融政策の私の見立ては、下記の市場予想に似たイメージです。これまではインフレ退治最優先の姿勢を示し、いまも崩していませんが、少しずつ景気配慮に軸足を移していくと思います。
景気後退リスクはありますが、過去と比べ、浅く短い景気後退にとどまる可能性が高いとみています。「利上げ→利下げ」転換は景気を支えるほか、そもそもこの1年もインフレの逆風があったにもかかわらず、アメリカの需要は底堅く推移してきました。逆風が和らげば、ほどほどの景気回復に早い段階で戻るのではないかと感じています。
2022年の株安で、ある程度の景気後退は織り込み済みです。追加のショックがなければ、株価がもう一段大きく調整するリスクは低いように思います。
とはいえ、不確実性は高い状況はかわりありません。楽観と悲観が綱引きする中で、「少しずつ底固め」→「派手さはないが、息の長いリバウンド」という展開が今年前半のメインシナリオです。積み立て投資のように、少しずつポジションを増やしていくのは適切かなと思います。

◆ ドル円
もう一度、グラフを載せましょう
かなり円高が進みましたね。2022/10までは「米利上げ & 動かぬ日銀」で円安が進み、いまは「米利上げ終盤 & 動き始めた日銀」と構図が逆転しました。

来週の日銀会合次第で、1週間後の居所も変わってしまいますが、長い目でいえば、だいぶいいところまで円高が進んだと感じています。

グラフの通り、2022年の「115→151円」という急激な円安は、3分の2ほど戻したかたちです。日米金融政策の潮目はかわったとはいえ、2022年1月はアメリカがゼロ金利であり、ここから115円も意識するような一段の円高は考えづらいと感じています。

日銀は来週かどうかはさておき、金融緩和の修正を探っていく可能性は濃厚です。それでも、アメリカのように金利を2%, 3%, 4%へと上げていくことは日本の経済の体力を考えると、まずありえませんFRBも利下げに転じるとしても、一気にゼロ金利に戻すわけではありません

つまり、日米金利差は「数カ月前に思ったほど開かなくなった」という程度であり、金利差が急激に縮まることは想定しづらい状況です。金利差経済の実力国際分散投資の広がり――などを考えると、「円を売って、ドルを買う」という取引は根強くありそうです。

「いまが円高の極み」とまでは断言できませんが、少しずつ円からドルなど外貨に移していくのに適している局面だと感じています。

👇 リンクはこちら

で、日米株とドル円はこんな感じなので、及第点はとれたかなという感じです。ただ、このnoteは相場をあてることを目指しているコンテンツではないので、当たっても外れても本質的ではありません。

もちろん、3月の米銀破綻は予見できませんし、日銀総裁が植田さんになり、黒田路線がおおむね踏襲される展開も想定していませんでした。なので、相場の方向の読みがある程度あたったとしても、結果論ですし、運の要素もたくさんあります。

そのうえで、今後数か月間のイメージを書きます。

1月時点とは少しビューがかわっています。私自身の運用の大枠もだいたいこれに沿った感じです(日々リスク量など調整しますし、短期的に動きが大きい時は柔軟にポジション調整します)


◆ 株

ここから先は

1,723字

この記事は現在販売されていません

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?