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日経退職から1カ月

3月末に18年間勤めた日本経済新聞を退職し、1カ月ほどがたちました。いろんな不安やリスクもあるなか、なんとか走ってこれました。

最大の支えはみなさまからの温かいご支援です。これは綺麗事ではなく、本当に本当です

お客さんのフィードバック

会社に勤めていると多かれ少なかれ、上司の評価を気にすることになります。しかし、フリーランスとしてみなさまに直接情報を届ける今の立場ではお客様からの直接のフィードバックにほかなりません。

Twitterの新しいアカウントのフォロワーは24万人、YouTubeの登録者数は7.7万人と、1カ月という短期間で、事前の予想を凌駕する反響をいただきました。TwitterにもYouTubeにも、ほぼ毎回、1000以上の「いいね」「高評価」を頂いております。会社の上司による人事査定より、もっと本質的で根源的な評価だと感じています。改めてありがとうございます。

素直なうれしさ

さらにいうと、「評価」うんぬんではなく、多くの方から感謝の言葉をいただけることは、すなおにうれしいことです。これは金銭にはかえられないものです。

ひとりでも社会貢献

独立してからの理念は「経済・投資にあまりなじみのない方に、わかりやすく、おもしろく、偏りなく情報発信する」ということです。その先にあるのは「健全な形で、貯蓄から投資への流れが広がっていく」ことです。

TwitterやYouTubeは利用者のすそ野がとても広く、上記の理念を追いかけるうえで、可能性の開けたプラットフォームだと感じています。その場で多くの支持をいただければ、「ひとりの人間であっても、わずかばかりでも社会に貢献していける可能性があるのでは」と感じられるようになりました。

収入は不安定

日経をやめて独立したことで、多くの方から「収入は大丈夫なの?」と聞かれます。答えは私もよくわかりません。日経に努めているより、不安定なのは間違いないですし、大きく転んでしまうかもしれません

しかし、いまは人生100年時代。70~80歳まで働くことはこれからもっと当たり前になっていくかもしれません。会社に頼らず、個人でいろいろ試行錯誤し、スキルやセンスを身につけていくことが大切になっています。日経を離れることにはリスクがありますが、一つの会社に残り続けることにもまたリスクがあります。

いろんなリスクやコストがあろうとも、楽しみながら試行錯誤を重ね、やりがいのある仕事、そして魅力的な人との出会いを探っていきたくと思っています。そうした日々を一生懸命重ねていけば、いろんなリスクも勝手に薄れていくのではないかと楽観視しています。

目先の収入より長期の信頼

その意味で、この1カ月も大切にしてきたことは「目先の収入は棚上げする」ことです。今後数カ月の収入ばかり意識していると、あまりやりたくない仕事もこなさないといけなくなります。

目先の収入のため、情報発信にエッジをきかせ、なかば過激な発言を続けると、短期的な注目は集まるかもしれません。しかしそれは焼畑農業のようなもので、長期の信頼は根付かず、まわりまわって収入面でも持続的ではなくなってしまいます。なにより、多くの人からの感謝社会貢献といった、より根源的な仕事の喜びに反するものです。

このため、TwitterやYouTube、noteの情報発信は、地味であろうが、ビューの伸びが鈍かろうが、気にすることなく、10年、20年、30年と信頼していただけるよう情報を整理して伝えていきたいと思っています。

また、高額な仕事のオファーがあっても、長期の理念と重なる面が薄そうであれば、お断りしております。逆に大学や高校での教育現場への協力など、理念にかなうものは金銭にかかわらず喜んで受けるようにしています。適切なかたちで幅広い国民の方へリーチを広げられるよう、内容も精査しつつ、様々なメディアへの出演も精力的に進めていきます。

とはいえお金は必要

そうはいっても、いつまでもボランティアを続けることはできません。そのためYouTubeには広告をつけさせていただきました。noteでの発信も夏からは月500円程度~で課金をさせていただく予定です。

ものすごくお金を稼ぎたいという欲はないのですが、生活に不安のない程度に収益の道筋がみえてくれば、もっと伸び伸びと末永く、フリーランスの活動を続けていけることになるかと思います。

4月はいろいろバタバタしており、noteの投稿はあまり多くできませんでした。5-6月は引き続き無料とし、6月にかけ投稿の質・量を高めていきます(5月前半はまだスローペースかもしれません…)。6月までサンプルとしてお読みいただき、ご検討いただければ幸いです。

noteは直接お金をいただくことになってしまいますが、Twitterは無料ですし、YouTubeも広告がつくとはいえ、無料です。TwitterやYouTubeも含め、冒頭申し上げた理念につなげられるよう、社会に役立てる情報発信を心がけてまいります。今後とも温かいご支援を賜れれば幸いです。

2022年5月2日 後藤達也

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