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Twitter & note シナジーは?

おかげさまで昨日、Twitterフォロワー50万人を超えました。ツイートでの報告に「いいね」が5000近くもつき、応援のお言葉をたくさんいただきました。

せっかくなので「なにかnote記事を」と思い、きょうはTwitterとnoteのシナジー、そして「個人の発信のこれから」についてつづってみます。全文無料です。

私が半年ほど前に始めたnoteメンバーシップ(基本プラン 月500円)はいま、有料会員が21500人ほどです。月平均で3000人ほどの新規入会があり、毎月末に95%ほどの方が継続課金してくださっています。noteのなかでうまく回っている事例のようで、いろんな方から質問を受けたりします。一人のプレーヤーとしての話になりますが、よくお話ししていることを文章化してみます。

Twitterの最大の強みはやはり圧倒的な拡散力だと思います。Twitterユーザー数は膨大で、年齢や属性とも裾野がめちゃくちゃ広いです。文字数の制約や、「秒単位で人の心をとらえないといけない」という難しさがありますが、いまの日本で、もっとも効率よく、幅広い国民にアプローチできるプラットフォームだと思います。

ちなみに上記の点でTwitterを最も脅かしている存在はTikTokだと思います。このあたりを触れると長くなるので、また別の機会に。

◆ 相互に補完

noteは文字数も画像数も制限がないので、数分かけて読むコンテンツに適しています。新聞のweb記事とかブログに近いですね。Twitterで伝えきれないことをうまく表現できる位置づけだと思います。逆にnoteは拡散・リーチ力が弱いので、相互に補完しているイメージです。

そして、スムーズに課金できるというのもクリエイターの生計をたてるうえでは重要です。Twitterは現時点では直接のマネタイズの難しいプラットフォームです。

私はnoteを始める前に、Twitterで数十万人のフォロワーがいましたので、こうした方々に少し長めの記事を読んでいただくのに適切なかたちを探っていました。

ほかのプラットフォームも検討しましたが、noteを選んだのはUIのよさです。Twitter上のリンクを押してから、note画面へ移行するのがスムーズで、スマホでもPCでも記事・グラフの見栄えがいい感じでした。知人のクリエイターでも活用している人が複数いたので、ほぼ迷うことなくnoteを選びました。

で、実際に使ってみて、noteTwitter非常に相性がいいというのが率直な意見です。

noteもTwitterもテキスト(と多少画像も)がベースなので、利用者層が結構近いと思います。

ここで、YouTubeもまじえて、考えましょう。TwitterやYouTubeのアナリティクス機能をよくみると、どういう状況だと、人はリンクを踏んで、別のサイトやプラットフォームに移っていくのか、移らないのか、がはっきりわかります。

で、私の肌感覚はこんな感じです。

赤い線がシナジーの太さ。矢印はオーディエンスを誘導できる基本的な流れです。「note→Twitter」「note→YouTube」もなくはありませんが、規模は限られます。

で、一目瞭然、note-Twitterはとても太いです。これは私の体験に基づく感覚論なので、普遍的ではありません。ただ、Twitter ― YouTubeと比べても大きな差があると思います。

TwitterでYouTube動画を紹介したときと、note記事を紹介したときではnote記事のリンクを踏む方のほうがかなり多くなっています。私のYouTube動画は10万回前後の再生が多いのですが、Twitterのリンク経由の視聴比率はかなり低いです。(詳細な数字はまた追々)

Twitter & noteはテキストベース、YouTubeは動画とあって、おそらく利用者層が結構わかれているんだと感じています。年齢分布は結構近いと思うのですが、「Twitterはときどきみるけど、YouTubeはみない」、あるいはその逆の人もかなりいると思われます。

もちろん、YouTube ― Twitter, YouTube ― noteのシナジーが薄弱というわけではありません。YouTubeで後藤の存在を知り、そこからTwitterフォロワーやnoteメンバーになってくださった方もたくさんいます。認知の先に、共感まで得られるようになれば(簡単ではありませんが…)、「動画-テキスト」間のプラットフォームを超えたエンゲージメントも十分起こりえると感じています。

◆ イーロン・マスク

そのうえで、イーロン・マスクのTwitter買収はこの文脈でもとても大切です。

買収後、Twitterはサービスや広告、アルゴリズムなど矢継ぎ早に改変を実施しています。

ゆくゆくはクリエイターのマネタイズにもかかわることで、Twitter社もマージンを得ようとする可能性は十分にあると思います。

たとえば、Twitterがnoteのように長文や多くの画像をみやすいかたちで投稿できるようにし、それにサブスク課金することは技術的に難しくないでしょう。他のプラットフォームに流れにくくする対応がとられてもおかしくありません。

◆「多面展開」「柔軟性」が大切

この1年ほど、日本でYouTuberの収益が悪化しているという話を耳にします。プラットフォームの勢力変化デバイスの進歩、そしてなによりも国民の関心や行動スタイルによって、コンテンツビジネスの主戦場は今後もどんどん移っていくでしょう。Twitterだけでも、半年後どうなっているのかわかりません

「個の発信の時代」といわれますが、ひとつのプラットフォームだけに頼っていると、あっという間に置き去りにされる時代に入っているんだと思います。

その点では、個で発信する人はできるだけ多くのプラットフォームに接点をもち、新しいテクノロジー顧客の流れをつかんでおかねばならないでしょう。「多面展開」「柔軟性」がとても大切になっていると思います。とはいえ、いずれも始めること自体におカネも時間もかかりません。ダメもとでいろいろやってみるのがいいように思います。

ということもあって、今年はTikTokInstagram, Podcast(月曜から配信)も強化していこうと思っています。テレビラジオ雑誌書籍などの伝統的メディアでの発信も増やし、「多面展開」から新しい伝え方、つながり方が生まれれば、と考えています。

余談ですが、最近、経済と同じくらい、こうしたメディア論について取材やイベント参加にお声がけいただくことが増えました。「クリエイターエコノミー」という言葉が日本でも広がり始めた空気も日増しに感じています。

ベーシックプラン(月500円)は経済・投資情報の発信が軸になりますが、コアメンバープラン(募集停止)ではこうしたメディア論や、あまりオープンにしたくない数字や力学、ノウハウもニーズがあれば発信していこうと思っています。コアメンバーの方はご関心があれば、お声がけください。

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