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米利上げ警戒 再び

先週は米経済指標に注目が集まりました。大きく3つ。火曜のCPI(消費者物価指数)、水曜の小売売上高、木曜のPPI(生産者物価指数)です。

ざっくりいうと、3つとも強い内容で、「インフレが落ち着くのはやっぱり時間がかかりそう」となり、利上げ警戒が強まり、週後半に株価が下がりました。

指標をザッとみると…

CPI, PPIとも、1月のインフレ(前年同月比)は12月より低下したものの、市場予想は上回りました。ディスインフレ(インフレ鈍化)ではあるものの、期待していたほど鈍らなかったかたちです。

1月の米小売売上高は前月比3.0%増と市場予想(1.7%増)を大きく上回りました。消費が強いのは好ましいことですが、インフレ圧力にもつながるため、株式市場には逆風にもなります。

2/3発表の1月雇用統計も強く、米利上げへの警戒がぶり返しています。下記は2年債利回り。今後2年間のFRBの政策金利の見通しを映すものです。結構あがっていますね。

では、利上げ見通しをもう少し丁寧にみていきます。

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