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FRB入門 #3 そもそも10年債って?

10年物国債。いろいろある国債のなかでも主役といえ、マーケット報道でよく耳にします。「10」がキリの数字ということもありますが、それ以外にも注目される理由があります。そこを理解すると、「金利と株価の関係」「イールドカーブ」など債券市場の重要な概念もかなりわかってくるようになります。

前回、3カ月物国債や2年物国債の金利は今後のFRBの政策金利の予想でほぼ決まると説明しました(👇リンク)

10年債も理屈上は今後10年の政策金利の平均値に近づくはずです。ただ、1~2年後の景気や金融政策をある程度予測できても、5~10年後の景気・金融政策はほとんど予測不可能です。そのとき、利上げ局面なのか、利下げ局面なのかすらわからないでしょう。つまり、期間の長い国債は金融政策の見通し以外の要因に左右されやすくなります。

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