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【現状まとめ】イスラエル「戦争状態」

日本時間きょう午後に届いた重たい一報。欧米メディアも一斉にトップニュースで扱っています。

まだ情報が断片的に入っている段階ですが、とりあえずおさえておきたい最小限のポイントをまとめます。

◆ イスラエル首相「戦争状態」

7日朝、イスラエルに大規模なロケット攻撃がありました。イスラエルのメディアなどによれば、パレスチナのガザ地区から2000発以上のロケット弾が発射されたといい、少なくとも20人以上の死者が出ていると伝わっています。

攻撃したのはイスラム組織のハマス。パレスチナのガザ地区を実効支配する組織です。

ハマスは軍事作戦の開始を宣言し、イスラエルのネタニヤフ首相は「戦争状態にある」と声明を出しました。武装集団がガザからイスラエル南部に侵入したとの情報もあります。イスラエル軍もハマスの拠点に報復の空爆を始めたとしています。

ハマスによる攻撃はこれまでもありましたが、今回のイスラエル国内への攻撃は1948年のイスラエル建国以来で最大規模との指摘もあります。イスラエルの報復攻撃も早く、事態は一気に緊迫化しています。

◆ 「パレスチナ」「イスラエル」「ハマス」…そもそも?

パレスチナ問題は本当に複雑で、100字ほどではなかなか伝えられません。

パレスチナやイスラエル、ガザ地区に関しては、NHKの解説(一番下にリンク)がかなり読みやすいと思います。少し長いですが、基本を確認したい方にお勧めです。

ハマスはイスラム武装組織で、パレスチナガザ地区を実効支配しています。イランの支援も受けており、「イスラエルによる占領」を終結させ、国家の樹立を目指しています。

長年、イスラエルへの武力攻撃を繰り返し、欧米ではテロ組織とされています。イスラエル軍もハマスを攻撃しており、特に今年に入ってから、双方の攻撃が激化し、情勢悪化が懸念されていました。

◆ 大きな地政学リスクに

複雑で根深いパレスチナ問題。そこで起こった大規模な攻撃。事態がどこまで緊迫化するのか、そして長期化するのか読みづらい状況です。イスラエルの同盟国であるアメリカの出方も大きなポイントとなってきます。

昨年来のロシアーウクライナ戦争のように、世界経済や金融市場の大きなリスクに発展する可能性も意識されます。

◆ 市場への影響は?

一般に中東情勢が緊迫すると、原油価格の上昇株安が起こりやすい傾向があります。仮に原油が高騰すると、インフレ懸念を再び高めるため、金融政策運営にもやっかいになりかねません。

ただ、中東情勢については反応が大きくなる場合もあれば、意外なほど落ち着いた反応にあることもあります。週明けにマーケットが開くまでの続報がどこまで深刻化するにもよります。

なお、東京市場は月曜日が祝日で休みです。まずは月曜にアジア~欧州市場の反応をみることになります。

いまは海外メディアも含め、情報がまだ断片的です。今後の続報をみながら、必要に応じて情勢整理をnoteで配信します。

▼ 「イスラエル」「パレスチナ」の基本(NHK)

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