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ダイソーであったいい話

ダイソーでシールを集めるとピーターラビットの食器が貰えると言うのでカミさんがシコシコ集めてた。僕も協力したが、なんとシールの配布はうっかり先週で終了、あと一枚まで追い詰めたが、食器の引き換えは今日まで、と言う絶体絶命の大ピンチ!

さぁ、どうする⁉︎
カミさんと家族会議だ。
一枚剥がれてしまったんですよ、と言うか、いや、それはチートだ。一枚足りないとこに指を置き、指摘されたら大袈裟に驚いて、そんな馬鹿な!と騒ぐか…レジ周りに落ちてないか…カミさんは、友人にも当たったらしいが、空振りだったらしい。

U-Nextでドラマ「スーツ」を観ていたら、その一枚足りないシールの台紙を託された。うっかりしてた自分が悪いから諦めると言ってたのに、やはり諦めきれないらしい。なんだよ、俺は行かないぞ、と言ったものの、影響されやすい僕は、最後まで諦めない「スーツ」の主人公よろしく、ダメ元でダイソーに行った。

レジに人は居なかったが、客が来たので、すみませーん、と言いながらおばさんがやって来た。この人ならなんとかしてくれるかも知れないと言う根拠のない印象を持ったので、レジに行って、「あのー、ピーターラビット、まだあります?」「えーありますよ!」「実はですね、ちょっと問題がありまして、困ってるんですよ…。あと、一枚、ないんです」「…あ、ウチにもシール、もうないんです」「そこ、なんとかなりませんか⁉︎あと一枚。300円払いますから…!」「でも、シールもうないんですよ」と言う押し問答をしていたら、後ろに客が並んだ。

「あー、お客さんを、先に」と言って、一歩下がったら、その客が「私、持ってますよ。自分じゃ使わないのでよかったら!」奇跡だ!奇跡が起きている!「何枚…」「いえ、最後の一枚なんですよ!」マジかよ〜!マジで!こんなことってあるのか⁉︎

土下座寸前に身体を折り曲げて「ありがとうございます!ほんと、助かりました!ありがとうございます!」とコメ付きバッタ状態の僕。

「はい、じゃ、ピーターラビットね!」とレジのおばさん。

救世主は、マスクしてるから顔が分からないが、Tシャツの左胸に小さい北米大陸のイラストがあったし、どことなく外人のセンスだったからアメリカ人かなぁ。いや、マジ、世の中捨てたもんじゃない。

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