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ノートで成績アップを!

ノートは財産です

ノートは自分だけの「オリジナルの参考書」です。

市販の参考書よりも役立つものになります。

わからないところを見直したり、自分の弱点を見つけたりするためのツールになります。

しかし、ノートをうまく活用できていない子どもが多いのも事実です。

また、ノートの重要性を解っていないケースが多いです。

今回はノートの取り方・使い方についてお話ししますが、使い勝手には個人差がありますので、あくまでも参考意見としてください。

受験勉強のノートとは…

受験に向けたノートは記録を残すためだけに存在していません。

使ってこそ、学習効果が表れます。

ノートの使い方がわかっていない子どもほど、勉強の仕方がわかっていません。

そうなると、いくら時間を費やして勉強しても成績が上がらない…なんてことになります。

ノートを使うことは、勉強の第一歩になるのです。

勉強の仕方が解っていない子どものノートは
◉1冊に複数の教科の内容が書かれている
◉1つの教科が複数のノートに分かれている
◉汚い字で小さく書いている
◉1ページを細かく分けて書いている
◉ノートを取ったり取らなかったりして、内容が飛び飛びになっている
といった特徴があります。

受験勉強の基本は「復習」です。

繰り返し復習することで、定着度を高めて「わかる」から「できる」ようにすることが大切です。

いわゆる、インプットしたものをアウトプットする、つまり、テストで問題が解けるようにすることです。

上記のような特徴があるノートは復習を前提としていません。

ですから、できるようにならないのです。
ですから、復習ができるノート作りが必要です。

ノートを取るときのポイント①無駄に…

ノートを使った復習をするためにも、復習しやすいノートの取り方が重要なのです。

ノートの取るときの第一のポイントは、「無駄に使う」ことです。

言葉がかなり悪いのですが、厳密に言えば「ケチケチ使わない」ことです。

科目ごとに分ける、余白をふんだんに空ける、といったことです。

見直すことを前提にすると、どうしても「ふんだんな余白」が必要になります。

「ふんだんな余白」があるからこそ、復習ができるのです。

余白の作り方ですが、一番の方法は「ノートを2分割」することです。

縦に2分割して、左側のみ使い、右側は復習用にとっておきます。

低学年の場合には左ページを板書・演習用に、右ページを復習用にするといいでしょう。

こうすると、右側に何も書いていなければ、まだ復習が終わっていないことが一目瞭然です。

学習効果がなかなか表れない子どもの家庭学習は、宿題として課されている問題を解いてお終いにしているだけなのです。

だから、一度学習した内容もすぐに忘れてしまい、テストで結果が残せないのです。
その原因は、授業の復習をしていないからです。

授業内容の復習をしていないから解けない問題も多く、また、やり直しもほとんどしていないのが現状です。

こんな状況では成績はあがりません。

テスト前に、必ず右側をうめておかなければなりません。

ノートを取るときのポイント②見開きに…

ノートの取るときの第二のポイントは、「1テーマ見開き1ページまとめる」ことです。

3ページ目にいっていまった場合は、次のテーマは再度左ページから始まるようにノートを空けてください。

これは左ページ上にインデックスがつくことで、検索しやすくすることが目的です。

必ず左上に単元名・日付を記してください。

これがインデックスとなり、探す手間を省きます。

ノートを取るときのポイント③消さない…

第三のポイントは「消しゴムを使わない」ことです。

全く使わない、という意味ではなく、極力使わないということです。

誤字脱字といった書き損じにのみ限定して使用することです。

これは、とくに算数の演習ノートに言えることですが、足跡を残すためです。

問題を解くときに書いた式・筆算・図などを必ず残させるためです。

また、間違えた解法を消さずに残すためです。

算数ではわかっていても間違えてしまうといったケアレスミスが他の科目と比べて多いです。

そのほとんどが計算ミスや筆算でのミスになります。

筆算を残しておけば、見直しのときに間違えに気がつきます。

また、これは試験の際に有効な手段となります。

試験は限られた時間内に問題を解くことが前提になっています。

慣れていないと、余白に筆算を書かせると点でバラバラなところに書いてしまい、どの問題の筆算なのかわからなくなります。

また、余白を使いすぎてしまい書いた筆算を消さなくてはいけないこともあります。

筆算をいちいち書いては消していたら、僅かな時間ですがロスが生まれます。

普段から意識して余白に筆算をすることで、本番でも狭いスペースに無駄なく筆算ができます。

ノートの種類

こう考えると、ルーズリーフはあまりお勧めできません。

ルーズリーフの利点は付け加えることができて使い勝手はいいのですが、逆に弱点はなくしてしまったりすることです。

整理整頓ができない子どもはルーズリーフの管理ができず、デメリットばかりになってしまいます。

ですので、小学生はできるだけノートを使用したほうがベストです。

ノートの種類は使いやすいものを使ってください。

できれば、低学年は「5㎜マス方眼」、高学年以上は「大学ノート」がいいと思います。

大学ノートは、低学年では罫線が細すぎますし、何より字が汚い子どもには不向きです。

また、低学年は正しい字を書くことも必要です。

そのためには大きな字で書くことも大切になってきますので、できるだけマス目の大きいものがお勧めです。

5㎜マス方眼は、マス目にあわせることで字のバランスがとれたり、行頭をそろえることができます。

何より図が書きやすいのが最大のポイントです。

ですから、算数が苦手な場合は、高学年でも5㎜マス方眼ノートがお勧めです。

また、ノートは厚いものは避けて薄いものを選んでください。

ノートを一冊仕上げることで、達成感が得られます。

薄いノートを使う上での注意する点は、表紙です。

ノートが薄いと、1年間で数冊のノートが出来上がります。

せっかく見開きインデックスで検索しやすくしても、何冊もあると探すのに手間がかかってしまいます。

ですので、表紙に開始と終了の単元名・日時を目立つように書いてください。

最近の文具店ではいろいろなノートが売られています。

タグが罫線についていて行頭がそろえやすくなっていたり、単元のポイントや復習する欄が設けられているノートまであります。

重要なのは、自分にとって見直ししやすいノートを作り、復習に活用できるノートにすることです。

個人的には、シンプルなノートが最も見やすいと思います。

授業用ノートの使い方

授業用ノートの基本は、授業内の板書を写すことです。

基本的には板書をそのまま写すことですが、文字だけではなく図もできるだけ写しておいたほうがいいです。

図があると、視覚的効果も手伝って、復習するときに授業内容が鮮明に思い出されます。

宿題となっている課題を解く前に、必ず授業で習った内容を確認してください。

左側に板書が写してあるので、右側にポイントを書き出してください。

復習のときはポイントを色ペンで囲ったりして目立つように強調して、一目でわかるようにしてください。

そうすることで、自分だけのオリジナルの参考書になります。

演習用ノートの使い方

授業用ノートの復習が終わったら、課題の演習に入ります。

解いたあとがとても重要です。

マルつけのときに、以前も書きましたが「間違えた解法」を消さずに残してください。

実は、これは子どもにとって嫌なことだったりするのです。

なぜなら、勉強が苦手な子ども思考は「間違える=悪いこと」なのです。

ですから、間違いを消して「臭いものには蓋をする」ことを選びます。
(これは保護者の接し方が悪いのです;今回は趣旨が違うので割愛しますが…)

間違えた問題というのは、定着ができていないことの証明になります。

つまり、自分の弱点を発見し、何をすればいいのかが具体的にわかるという宝物なのです。
(ですから怒ってはいけないのです;今回は趣旨が違うので割愛しますが…)

間違えた原因・理由や解法のポイントなどを書き込んでください。

テスト直前の見直しで、その書き込みが自分の弱点として活用できます。

同じ位置の右側に間違えた問題のやり直しを行ってください。

やり直しを別ページにやるこで、後で見直すときに、終わっているのかどうかがわかりにくいのです。

すぐ横にやることで、やり直しが終了しているかどうかが一目でわかります。

また、正答数やかかった時間なども定位置に書き込んでおくと復習に活かすことができます。

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