竜とそばかす姫

緊急事態宣言も終わって、映画館も8時以降も開くようになったのでずっとみようと思っていた竜とそばかす姫を見にいった。

ぼくらのウォーゲーム!(というよりデジモンかも?)が大好きだったので世界観の似ている竜とそばかす姫はちょっと期待して見にいった。

ちなみに細田守監督の作品は未来のミライを見ていなかったので2作ぶり。

全体の流れでは、細かい部分でもっとうまくできなかったのだろうかというところはたくさんあったが、概ね良かった。

シーンごとでいい!と思える部分がたくさんあったのでもう一回くらい見にいっても良いかもしれない。

ちなみに歌は絶賛されていたが歌は上手いし、主人公の鈴の声を務めた歌手の中村佳穂も好きだが、歌自体はいいかと言われると、Yesとは言い難かった。基本的に歌が中心の映画を見ると、サウンドトラックとかをSpotifyで帰り道に聞くんだけど今回はそれをしなかった。

===================ここからネタバレ===================

賛否両論の批判意見でよく見かけた竜の正体の脈絡のなさは、確かにおっしゃる通り。しのぶくんかな?お父さんかな?とか色々想像してたので、まじかという感じだった。ただ、インターネットという大きな世界で興味を持った人が、見ず知らずの男の子であること、そしてその子を助けたいと思い、現実の姿をさらけ出すというシーンは、お母さんがなぜ川に見ず知らずの子供を助けたのかを理解する上で重要だったので、脈絡のなさは致し方ない。ストーリーの中心を竜の正体は誰なのかにしてしまったことがよくなかったかもしれない。

クライマックスシーンでベルが囲まれてピンチになったときに、鈴のお母さんの友達たちが、今助けに行くと鈴がベルであることを知っていることがバレちゃうねとか言って集結したにもかかわらず、何もしなかった(車で駅まで送ったくらいか?)ので、拍子抜けだった。

もう少し、お母さんの友達たちが鈴の心の支えになっている描写とか、Uで陰ながら助けている描写とかあれば良かったが、特になかったので、胸熱展開とかそういうこともなかった。

ここまで仮想世界が発展した世の中でも田舎町は昔と変わらず、田んぼがあり、野菜が食堂で売られている。ディスプレイを何枚も使ってパソコンカタカタするヒロちゃんでも、黒板で物理の問題を解いているシーンも良いポイントだった。

お母さんの気持ちを理解し、竜の正体である子どもを助けるためバスを乗っている間に、お父さんとラインで正直になりわだかまりがなくなるのも現代という感じでよかった。

良いと思ったことと、えーと思ったことが混在した摩訶不思議な映画だった。




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