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夜空を越えて

今も、あのページを覚えていますか?

紙なら

ポラロイドなら

残せて、手渡せたのに。


君が、泣く日には、ちゃんと、ココにいるよ

君が、笑う日には、一緒に、笑えるよ。


苦しみも、辛さも、君の優しさに変わり

誰かに、あげられる、優しさになるから。


僕は

今も、ココに、胸の奥に、ちゃんと

ちゃんと、沢山の、優しさが

フィルムのように。

だけど

鮮やかに、色づいて、明るくて、暖かいから


君に

優しいうたを、届けるよ。


ひらけない道を、ひらけない扉の前で

両手を扉にそっと、あて。

君に、届けと…

君に、君に、沢山の、素顔に

沢山の、人生に、沢山の人達に…


届け、届けと

弓矢にドロップを、用意して。


この、扉を、越えて辿り着く様に。


僕は、今も

ずっと

暖かい優しさの、中で。


何も、変わらずに

お子様ランチを横目に

何も語らない人のそばで

木の枝に、枯れ葉をつけて、バーベキュー


雲の形に、名前をつけ

遠く、電車や鳥、山が眠る音に耳を澄まし


大切な人を、大切なままで

置いて、去ることは、辛く、悲しくて

寂しくて、苦しくて…。


それでも、君が

自由に、進み、笑い、選んで行く日々の方が

僕は、嬉しくて、楽しくて、幸せで、暖かい


もう、あのページは無いけれど

いつだって、描ける

そう

いつだって、その瞬間達のウタは生まれていくから

今度は、君だけの

一人、一人のウタを、くくりつけて

ドロップと共に、射るから


ココに、いるから。



※NOTEで、私と繋がって下さったみなさんへ