このことが無かったら五足のくつはできなかったに違いない その2.
『理不尽な事象』待ちに待ったタウンページの配布時期となった。
ドキドキした。
電話は鳴るのだろうかー
自分の単なる妄想ではなかったかー
私の心配を打ち消すかのように待ちに待った電話が鳴った。
受話器を取ると、 「おたくは、天草で一番なんですか」
「はい、そうです」と答えると
お客様は笑いながら「じゃ、おたくに予約するわ」とお答えになった。
それからは、母の言葉を借りると 「伊賀屋創業以来の予約電話の多い日々」が続いた。
私は、旅館の仕事がめっきり楽しくなり、