防御を攻撃にするガード③ 膝受け 下段にくる蹴りに対抗する対処法

当然、暴行をしかけてくる相手は、パンチだけではせめてきません。

武器を使ったり、蹴りでも攻撃してきます。

腕に比べて、足の筋肉量は倍以上あります。

そのため、威力は数倍です。

ただ、その分だけ隙は大きくなります。

蹴っている状態では、通常、手技が使えません。

特に、ローキックは、視界を下に向けないと感知できないため、使いやすくてl、有効な蹴り技となります。

その代わり、狙える部位は足だけです。

ミドルキックとハイキックは、人間の内蔵や急所が集中している部分が狙いやすいですが、どうしても大振りにならざるを得ません。

その対処法とは、次回以降、詳しく述べますが、外受けで両手受けするか、スウェーバックでかわすのが有効です。

両手で受けるのは、それだけ蹴りの威力が大きい理由からです。

さすがに、中段、上段の蹴りにまで、足を合わせて受けきることは困難です。

しかし、下段の蹴りになら素早く対応することができます。

この場合だと、腕は上についているので、下段の手受けは難しいと思います。

ここでは、ローキックや下段前蹴りの防ぎ方について、紹介していきたいと思います。

図1

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図1では、相手が下段の前蹴りをしかけてきました。

冷静に足場から崩そうと、しかけてきたようです。

足技は、片腕だけで受けようとすると、腕を痛める恐れがあります。

そのため、筋肉量が近い同じ足で受けとめます。

膝蹴りのような廻し受けで、直線の蹴りをずらしたり、ローキックの回転蹴りを受け止めます。

うまくいけば、足に膝が直撃し、大きなダメージを与えることができます。

そうすれば、逃げるときに、相手が追いかけるスピードも落ちるでしょう。

図2

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図2は、膝蹴りの廻し受けが成功した状態をあらわしています。

相手の前蹴りから離れている方の足を膝蹴りに用います。

この場合、左足より右足が、相手の蹴り足から遠い位置にあったので、廻し受けに活用します。

まず、オレンジ矢印の方向に、左足を蹴り、軽くジャンプします。

その全身の勢いを利用し、青矢印の方向に腰をまわします。

そして、右足の膝を左斜めに移動させます。

膝受けの勢いを潰さないために、右腕を緑矢印の向きに引いていきます。

空いた左腕は右斜め前に移動し、予想外の攻撃を防ぐため、頭と胴体をガードします。

軸足となる左足が、ジャンプで地上から離れる瞬間か、それより少し前に、腰と右膝の動作を始めれば、うまい具合に膝蹴りができます。

コツをつかむのが難しいので、練習が必要です。

膝受けを受けたあと、相手が体勢を崩し、バランスを損ないます。

蹴りは、はずれたり、受け飛ばされると、大きく隙が生じてしまいます。

腕の突きとは違い、そこが、使うときのデメリットとなります。

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