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J下部組織から審判員 〜異例の転身〜

初めまして。そうではない方はこんにちは。
菊池俊吾と申します。
私は大学生からサッカーの審判員として活動しています。サッカーへの関わり方は様々ありますが、「なぜ審判員を選んだのか」と私に問う人が多いです。
数多くある選択肢の中からなぜ審判員になったのかを述べたいと思います。

私は中学、高校とJリーグの下部組織(ジェフユナイテッド市原・千葉U-15/U-18)に所属していました。プロサッカー選手になるという夢を持って6年間、一生懸命練習しましたが、その夢は叶いませんでした。
高校まで当たり前にサッカーを続けてきた人たちは大学や専門学校、留学や就職など多くの選択肢が与えられます。

もちろん、「サッカーをやめる」という選択肢も与えられるのです。

大学で専門分野を極めたいという人やアルバイトやボランティアなどという社会経験を積んで一流の企業に就職したいと考える人も中にはいることでしょう。
サッカーから離れることによって得られることも多くあるかと思います。僕の同期や同級生にもサッカーを離れて成長していく人が何人もいます。

もちろんサッカーを続けて成長する人もいます。自分のかつての仲間やライバルがプロサッカー選手としてJリーグの舞台で活躍していたり、大学サッカーや社会人サッカーで活躍する選手も自分の周りにたくさんいます。現役を離れて指導者の道を志す人もいます。

その中で自分が選んだ道は「審判員」でした。

Jリーグの下部組織でプレーしている選手は大学に進みサッカーを現役選手として続けることが多いです。自分は言わば、異端の道を選んだことになります。
実際、同世代の審判員にJリーグのユースチームから審判員に転身したという人は会ったことも聞いたこともありません。(もしいたらごめんなさい)

自分自身、プロになるという夢への情熱と才能の限界も薄々感じていました。肩の脱臼や足首の捻挫、膝の靭帯損傷などの今までしてきた怪我も考慮に入れていました。
うまく言葉で表せないのですが、複合的な要素で現役選手を続けることを諦めました。
高校生を最後に現役選手をやめる人は私のように様々なことを考えてやめていく人が多いのではないでしょうか。

進路に迷っている夏の終わり頃、県リーグのユース審判員として副審を務める機会がありました。直前の試合で自分のミスが原因で負けてしまったので他の選手は誰もやりたがらないだろうと思い、自分から立候補して副審を務めました。

実は子供の頃から副審を務めるのは苦ではなかったです。多くの人は「面倒くさい」「文句を言われる」と避けがちですが、自分はオフサイドの合図をするのが楽しくてよくやっていました(笑)

Jリーグで副審を担当している1級審判員の方が副審を務めた試合の第4の審判員でした。この偶然の出会いが私に大きな影響を与えました。審判法のアドバイスや審判業界に来てよというお誘いの言葉をいただきました。

これが審判員になろうと思ったきっかけです。その後は現役選手として活動しながらも審判員について色々と調べました。

試合の割り当てを受けるにはまず3級審判員にならなければならないことや1級審判員になることの難しさなど多くのことを知りました。

審判員について調べていくうちに、「選手では感じ取れないサッカーの細部に触れられるのではないか」と感じるようになりました。そして秋頃、大学では選手としてサッカーを続けることをやめる決断をしました。

周りの人からはすごく反対されました。選手をやめるとだけ伝えていたからだと思います。当時、審判員を本当に目指すのか半々なところだったので精神的にもまだ踏み切れていませんでした。本格的にやると決めたのは現役引退直前でした。

そして現役選手としての活動が終わってから審判員として活動を始めました。幼少期にお世話になった地元の少年団の審判員として経験を積み、3級審判員の試験を大学1年で合格、2級審判員の試験を大学2年で合格しました。
普通はすぐにステップアップできないはずなのですが、千葉県の審判委員会の方々がサポートしていただいたおかげでより高いレベルの試合を担当できるようになりました。
(写真は昨年の高校サッカー選手権千葉県大会)

「選手では感じ取れないサッカーの細部に触れられるのではないか」と先述しましたが、まさにその通りでした。審判員になってからは選手時代では知ることのできない多くの知識、審判員ならではの難しさ、立ち振る舞い、コミュニケーション、そして何よりサッカーに携わる多くの人々のおかげで試合が成り立っていることを学びました。

現役選手のみなさんがこの記事を目にすることもあるでしょう。どうか選手の皆さんは全力でプレーしてください。皆さんの全力のプレーがサッカーに携わる様々な人に勇気や感動を与えるのです。そして、いつか自分自身がサッカーを支える立場になったら選手たちを全力でサポートしてあげてください。

審判員になりたいと思っている人はぜひ審判員の世界に足を踏み入れてみてください。審判員の魅力は一言では語れないほどたくさんあります。
審判員は選手と試合を作り上げる重要な役割です。「責任重大だし難しそうだし自分には厳しいかな…」と思っている人もいるかもしれません。選手と同じピッチの中でサッカーに携われるのは審判員だけです。何かを始めるのに必要なのは少しの好奇心と少しの勇気です!みなさんと一緒に試合を担当できる日を楽しみにしています。

最後になりますが、稚拙な文章を最後までご覧頂きありがとうございました。審判員という立場上、公の場で発信することはあまりできないので、今後の記事追加はないと思います。

選手時代から応援をいただいているジェフサポーターの皆様や高校サッカーファンの方から応援のお言葉をいただいております。ジェフ関連の試合を担当することはありませんが、これからも審判員菊池俊吾をよろしくお願いします。

                   以上



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コメント (2)
頑張ってる姿見れて嬉しいです!
高木健旨
審判員として活動されていること、すばらしいと思います。

私は東京の御厨くん同様、若いときに高いレベルでプレーしていて、プロにならなかったけれども、審判をやっていただく方が出てこないかと思っていました。

これから、菊池さんの活動を拝見させていただく機会もあるかと思います。

がんばってください。
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