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地伝X ◾️2003年 最も知られていないテープ

96年から販売をしてきたDJ GOSSYのミックステープで最も知られていないタイトルは2003年に発売した「DA VILL SHANA'S CHOICE #1 #2」だろう。

マンスリーテープは正直なところ人気がなくなってきていた。僕自身もヒップホップの新譜に対する熱が冷めてきていた。

同時に今まで「なんとなく難しい」と避けていたブレイクビーツやアブストラクトと呼ばれるようなレコードにハマっていた。ヒップホップのカルチャーよりも音の深さに持っていかれていた時期である。これまでに「間違って買ってしまった」と思っていたレコード達が輝きだした。

そして表題のミックステープを作った。DMRの店頭では「DJ GOSSYのクリエイティビティが光るシリーズ!」と紹介して頂いており評判が良かったが、マンハッタンやシスコでは全然だった。

前にも書いた通り定着しなかった「DG」をまだ使っていてカセット本体にはDGと表記をしている。UNDAPROPで流通してもらい品番はDG-001にした。しかしジャケットにはDJ GOSSYと表記していてDGを諦めかけているのが伺える。このシリーズが売れればどんどん続けていく予定だったが、あまり売れなかったので2本で止まった。

ジャケはニューヨークから帰ってきたばかりのセラオ君に作ってもらった。セラオ君はカルマンさんが数年前に紹介してくれてニューヨークに行った時にも世話になっていた。彼の思想の深さがこのテープのイメージに合っていたので依頼した。

毘盧遮那(びるしゃな)とはサンスクリット語のVairocana「ヴァイローチャナ」の音訳で「光明遍照」(こうみょうへんじょう)を意味する。「毘盧舎那仏」とも表記される。略して盧遮那仏(るしゃなぶつ)、遮那仏(しゃなぶつ)とも表される。史実の人物としてのゴータマ・シッダールタを超えた宇宙仏(法身仏)。宇宙の真理を全ての人に照らし、悟りに導く仏。毘盧遮那仏については、『華厳経』に詳しく説かれている。 






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