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『DO YOU FEEL ANY BETTER by TALAS』

アメリカのhard rockバンド『TALAS』での活躍が有名であったカナダ出身のシンガー『フィル・ナーロ』が亡くなった。

個人的にはスタジオ・アルバム『SINK YOUR TEETH INTO THAT』が大好きなので、初代ボーカリストの『ポール・ヴァーガ』 派なのだが、フィルがボーカリストとして参加しているTALASのライブ・アルバム『LVE SPEED ON ICE』での、『ハスキーでいて煮え切らない歌声』も実に良く、抗えない魅力に溢れていたりする。

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先づTALASと聴いて殆どの人が想い浮かべるのは、超絶技巧ベーシストの『ビリー・シーン』である事には間違いない。

しかし、ことバンドとしてのTALASとなると、あくまでも主役は『ボーカル』であったりする。

中には異論を唱える人も居るだろう。

当然だ。

なんせ『ベースの音量がデカい』。(恐らく実際の出音もデカく、ミックスダウン時にも卓で上げているのだろう。)

でも。でもだ。

三声のボーカル・ハーモニーに顕著な様に、本来はあくまでも歌モノなバンドなのだ。

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『DO YOU FEEL ANY BETTER 』

フィル・ナーロが作詞&作曲を担当した楽曲だ。『ミッチ・ペリー』のギターソロが実にカッコイイ。


フィルの歌声に関しては、所々音程が不安定だったりするが、ステージ上でのビリーのベースを代表とした楽器群の爆音ぶりを考えれば、大健闘した部類では無かろうか?(モニターの返しが小さいと、自然に『ガナってしまい』喉を潰しかねないのだ。)

ライブに於けるフィルの歌声はソウルフルでいて、何処となくポール・ショーティノを思い起こさせる。

もし・・・

もし、もっとブルージーなサウンドを主体としたバンドに加入していれば、フィルへの評価は違うものになっていたかもしれない・・・

で。それは別の作品で披露されている。

個人的にお薦めなのは、ムラデンと組んだバンド『24K』だ。

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メロディアス・ロックファン御用達のレーベル『Zレコーズ』より発表されたアルバム『PURE』では、フィルの伸びやかボーカルを心から堪能する事が出来る。

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今回、記事を書くに当たって調べたところ、フィル在籍時のTALAS再結成ライブが2019年に行われていたのだ!!

結成時のメンバーでの再結成ライブ・アルバムは持っているのだが、まさかフィル期でのライブも行っていたとは!!


今夜は改めてTALAS、そして24Kを聴きながらフィルを偲ぶのです・・・


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