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最初の景色が観たいのなら金を掛けろ

大ヒット&記録を伸ばし続けている鬼滅の刃である。
初版で100万部なんて前代未聞なのではないだろうか?僕もそんなブームに乗せられてアニメが始まった4月に速攻で全巻揃えて、息子たちと一緒にマンガ⇄アニメの無限ループをしていました。今では息子たちは作中のセリフだけで会話をしています。僕も小さい頃オタク大好き漫画の【将太の寿司】に弟と完全にハマり作中の全国新人寿司職人コンクールの時のセリフのみで日常生活の会話をしていたことがありました。

にしてもなんで料理漫画ってあんなに面白いんですかね。クッキングパパとか、美味しんぼとか、、、うえやまとちの料理の絵は天才だよ。

世代を超えて親から子へ、そして孫へと受け継がれていくオタクの血。ちなみに僕の親(特にお母さん)は漫画をめっちゃ読む人でした。
ちなみにガラスの仮面は我が家の推奨漫画。
そんな漫画の英才教育を受けて育った僕です。

さてさて鬼滅の刃です。先月発売された18巻。発売当日に買いに行きましたよ。書店の漫画コーナーも大変な賑わいで初回特典のポストカードを求めるお客さんで溢れかえっていました。お母さんらしき人はスマホで子供と話しているらしく、その会話が聞こえてきました。
「ねぇ、特定のポストカード、炭治郎ないよ?どうする?善逸もないよ、悲鳴嶼さんしかないよ、いいでしょ悲鳴嶼さんで、それしかないんだから、」

こんな会話、悲鳴嶼さんが聞いたら泣くよ、、、などと思いながら、僕は残っていた悲鳴嶼さんのポストカードが入った単行本を持ってレジへと並んだ。

さてさて今回の18巻も手に汗握る展開だった。
鬼滅の刃の凄いところはストーリーの展開がエゲツない程に早い。ドラゴンボールでいうところのギニュウ特戦隊を秒で倒すくらいのスピード感で強敵をバッタバッタと薙ぎ倒していく。そして主要キャラクターも容赦なく殺す。読者が死なないで!と強く願うほどに作者の吾峠呼世晴先生は容赦なく殺す。
(ちなみに吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)と読む。初見殺しの読み方だよね!)

そんな大満足の内容の鬼滅の刃18巻だったわけだが、ジャンプ本誌とのタイムラグが凄い事になっている。ちなみ今回18巻に収録してあるのは160話までなのだが、ジャンプ本誌では6月までに収録されていた内容のものです。今1月ですから単行本の最新刊を読んでも本誌からは半年も遅れていることになります。いや、マジで遅れすぎやろ単行本と思うのですが、出ないものは出ない。僕ら単行本派の人々は本誌とのこのどうしようかいほどのタイムラグを甘んじて受け入れて読むしかないのです。しかし月曜日にツイッターを眺めていると【鬼滅本誌】の単語がトレンドに流れてくるわけです。この【鬼滅本誌】はジャンプで鬼滅の刃に大きな展開があったぞ!という示唆なのですが、とにかく気になって気になってしょうがない。
僕はツイッターの住人なわけで、普段鍛えている(ツイッター)で動体視力だけでなんとかネタバレ回避をしていました。
もしも!万が一ネタバレでもあろうものなら興が削がれること山の如し。僕はちゃんとフルコースを順番に味わいたいのです。
これが単行本派の宿命なのか、、、などと思いつつツイッターのTLで【鬼滅】の2文字が流れてきたら高速でスクロールしてネタバレ回避し続ける日々。
今まで細心の注意を払って生きていました。

話は僕の働くチョコレイトに移る。
コンテンツ制作会社であるチョコレイトにはオタクの権化みたいな人達がゴロゴロといる。みんな漫画が大好きだし超読んでいる。
そのオタク社員の中にカイ・ジ・エンドという若手オタクがいる。僕が出会った漫画好きの中でも群を抜く漫画好き。読んでいる量も読み込みも半端なくて、ちょっと油断すると会話の中にBLEACHの台詞を入れてくるタイプのオタクです。(本人に「君ほどのオタクはいないよ」というと「いえいえ僕なんてオタクを名乗るほどの者ではないですよ」と謙遜するタイプのオタクでもあります)

そのカイ君が事あるごとににネタバレをぶちかまそうとしてくるのです。単行本派の僕は「ちょっと待って!ちょっと待って!」というのですがお構いなし。

彼はこう言う。

「最初の景色を観たいなら、特等席に行かなくちゃいけないんですよ」

カイ君はいちいち喋る時にカッコつけがちなのですが、要約すると「ネタバレを喰らいたくなかったら毎週ジャンプを買え」って事なんです。

ちなみにネタバレなんか気にしてられるかと豪語するカイ君はジャンプ+で購入しつつ、紙の方のジャンプも買い(ジャンプ+の更新が月曜朝5時なのでそれまで待てないらしく、深夜のコンビニで買っちゃうらしい)そして単行本も全部買うという課金をしまくっているので、集英社に一番お金を使っているのは間違いなく彼です。

ツイッターなどではちょっとでもネタバレすると「やめてください!」とどこまでネタバレしていいのか問題「ネタバレ論争」がたびたび取り沙汰されたりしますが「じゃあ週刊の方で買って読めばいいじゃん」というシンプルな答えを彼は出しているのです。

カイ君は僕が横にいても平気でiPadを開き「うわぁ〜今週の鬼滅の刃も最高だな〜」とこれ見よがしに最新のジャンプを楽しみます。これを僕はジャンハラ(ジャンプハラスメント)と呼んでいるのですが「イヤなら買えば?」で論破されるのは目に見えているので、僕はソッと目を瞑るしかありませんでした。

「最初の景色を観たいなら、特等席に行かなくちゃいけないんですよ」

僕はこう言われ続け、決意しました。

金を払って追いつこう!!!

ジャンプ+にはバックナンバーがあります。6月まで遡って半年分を買うと大体7000円くらい追いつく事が出来ます。僕は大人ですから7000円くらいは払えます。というよりも7000円(+毎月1000円)を払えばジャンハラから解放されるのです。安いもんですよ。そして僕は意を決してジャンプ+のアプリをダウンロード。バックナンバーを全部買って読み漁りました。

もう僕は生まれ変わったのです。

最初の景色を見る者へと生まれ変わったのです!

これで毎週月曜日に鬼滅の刃のネタバレを恐れる事なくツイッターを眺める事も出来るし、月曜日に会社でジャンプ談議に花を咲かせている人達にも余裕で近付く事ができます。

ところで一つみんなに聞きたいんですが、
今ジャンプ本誌では鬼滅の刃どんな感じになっているか知ってますか?ってか知らないんですか??

鬼滅の刃の話がしたい!◯◯が△△で××しちゃったんだけど実は□□で☆☆だったんですよ!!うわぁ!しかも◯◯が××だったっていう!!うわぁ!!ジャンハラしえぇええええ!!鬼滅の刃最高!!本誌読め!本誌を!!!

単行本派の皆さんはまぁ半年前のジャンプを読んでいるわけですが、早く7000円払って追い付いた方が良いと思いますよ??

ジャンプ本誌と単行本では天と地ほどの情報格差が出ちゃっていると思います。残念な事に。

「最初の景色を観たいなら、特等席に行かなくちゃいけないんですよ」

この言葉は真実でした。早く皆さんもジャンプ+をiPadに導入してバックナンバーを買うべきです。

ネタバレだ??うるせーっくす!!

じゃあスマホ閉じて、単行本が発売されるまで部屋で体育座りで待機していろ!!僕はお金を払って最初の景色を見ることを決めました!!じゃあな!あばよ!!単行本派のみんな!!

#鬼滅の刃  


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