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大人のためのモテる確定申告術



この記事はアドビの特集企画「僕と私の確定申告」に寄せて書いたものです。



「大人っぽい感じで、エモい雰囲気のコラムにして欲しいです」

今回は確定申告をテーマにこのようなリクエストをしていただいたのですが、今まで確定申告にエモさも感じたことがなかったので、ライターとしては腕が試される。というか断言したいのだが確定申告には1㎜もエモい要素はない。でも書く。

タイムラインに綴られる確定申告への想い

『はぁ〜確定申告やらないとぉおお』

毎年2月になるとポツポツとこんなツイートが目に止まる。そして3月も半ばに差し迫ると、確定申告に追われた人たちの断末魔でタイムラインが賑わいます。

2年前、コロナの影響で確定申告の申告期限が1ヶ月伸びた時には確定申告に追われた自営業、フリーランスの人たちが万歳三唱をしている様子が散見されました。きっと多くの人が毎年この時期に苦しめられているのでしょう。

迫り来る申告期限を前に、狼狽している大人たちの様子を見ていると重なるものがある。それは夏休みの最終日。やらなくてはいけない宿題を脳裏にチラつかせながらも遊び惚けて過ごした一ヶ月を悔いる8月31日である。

永遠に終わらない計算ドリルを答えを見ながら書き写したり、天気日記をまとめて書いたことが先生にバレないように鉛筆の太さと濃さを微妙に変えて一気に書いたり、遠い記憶を遡りながら絵日記を書いたり。毎年宿題をやっていなかった自分を呪いながら翌年も同じことを繰り返すのであった。

もしかしたら確定申告は大人の夏休みの宿題なんじゃないかと思う。

これは断言しますが、確定申告ギリギリになる人は小学校の時に夏休みの宿題をやってこなかったタイプの人です。僕調べではほぼ100%の確率です。そういう意味で考えると長期休みの宿題というのは勉学という側面だけではなく、期日までに計画的に終わらせるという、大人になって確定申告時に必要になるタスク管理能力の練習なのかもしれない。まさに納税の義務を課された国民に向けた、国策としての夏休みの宿題。


納税義務のレッスンがまさか小学校から始まっていたとは、、、意外な事実を目の当たりにしたわけですが、きっとこの記事を読んでいる方々は、『確定申告』という言葉に反応して、ついこの記事のURLを開いちゃった人だと予測されます。
今まさに申告に追われているのにも関わらず、『こういう時に限ってツイッターって捗るんだよな〜』と現実逃避をしているあなたのことです。本当はこんな記事を読んでいる場合じゃない。今すぐ閉じて、そして終わらせるべきです。確定申告を。

いきなり上から目線で失礼しました。今でこそ僕は会社を経営していて、会社の経理は経理担当者と税理士さんにすべてを丸投げしているわけですが、かつては個人事業主として十年くらいは確定申告をやってきました。なのでその辛さはよく理解しているつもりです。忙しい時こそ、追い詰められている時こそツイッター楽しいよね!TikTok見ちゃうよね!めっちゃわかる。そして僕ももれなく夏休みの宿題を最終日に泣きながらやってきた一人でもあります。

秋頃に保険会社から届いた控除のハガキを部屋中ひっくり返して探して一日が終わったり、深夜静まり返った部屋で一年分のレシートをノートにペタペタと貼りながら電卓を叩いたり、減価償却というこの世の中で最も嫌われている四字熟語と対峙してみたり。思い出すだけでも食欲不振になりそうです。
もし山手線ゲームで『確定申告の嫌いなところ』をお題にしたら外回りで5周は余裕で言い続けることが出来ると思う。むしろシベリア鉄道を確定申告の嫌なところを羅列しながら横断できるかもしれない。(いや、できる)

確定申告に対して、いろいろな複雑な思いを抱えながら『確定申告やらないとぉ〜!!』と叫ぶ人達をツイッターで眺めているわけだが、僕はあることに気がついた。
イヤよ、イヤよとみんな言ってはいるけど、実のところは少しだけ楽しそうに見えるのです。ぶっちゃけ確定申告は『楽しい』の対極にあるもの。しかしその苦痛は大人になったからこそ味わえるものであり、言い換えれば大人になろうとしている瞬間に感じる痛みなのです。特に初めての確定申告というのは、大人の階段を登るような、たしかな感覚があるんじゃないかと思う。


確定申告に乾杯

人生には色々な大人の階段があります。

失恋をしたり、受験に失敗したり、就活で面接に40社落ちたり、仕事を辞めたり...様々な苦労を乗り越えて一段ずつ大人の階段を登っていく。その過程の中で『確定申告』という階段が待ち構えているのです。

事実、確定申告を乗り越えた人の面構えが違う。大きな苦労を乗り越えたその顔つきは、人生の酸いも甘いも噛み分けた、たくましさを纏うのです。

僕も何度となくその階段を踏み締めながら登った一人ではありますが、今では確定申告についてアドバイスを求められたりもします。自分が知っていることを未経験者に丁寧に教えると、「やっぱり経験者は違いますね!さすがっす!」と羨望の眼差しを向けられるのです。
誇張表現なしで確定申告について詳しいと大人として尊敬されるし、モテます。東京カレンダーでも『モテる確定申告レクチャーガイド』の特集を組めばいいと思う。大人からの求められていないアドバイスというのは大体嫌われるものですが、確定申告について的確な助言を出来たとしたら間違いなくモテることでしょう。

僕はこの手口で去年は三人にモテた。

全員男性だったのだが、そんなことは関係はない。令和のダンディズムとは男女関わらず人類モテすることが肝要なのである。邪な気持ちで口説こうとするよりも、親切な気持ちで確定申告を教えたほうが紳士といえるし、よっぽど有益です。

確定申告の話をフランクにするおじさんの図

だから今まさに確定申告に苦しんでいる人にはエールを送りたい。その先には一皮剥けた自分がいることだろう。そして経験を積むことによって確定申告経験者特有の大人の雰囲気と余裕が自然と出てくることだろう。そしてモテる!!(しつこい)

今回はPDFでお馴染みのアドビさんの企画に参加してエモい確定申告のコラムを書くことにしたわけだが、これは果たしてエモなのだろうか?もし僕が麻布の隠れ家BARのカウンターで、確定申告の話をウィットに富んだジョークを交えながら、わかりやすく話すことができれば、タワマン文学のようなものに到達できるのであろうか。。。それとも東京カレンダーの表紙を飾ることができるのであろうか。。。それはまだわからない。

そんなことを確定申告を遠い夏の日に重ねつつ、「大人の階段のぼる〜君はまだシンデレラさ」と想い出がいっぱいを口ずさみながら、確定申告でどうにかモテようとする中年男性のコラムが完成しつつある。




そんな大人になろうとしている確定申告苦悩者のみなさん!Adobe Acrobatオンラインツール (https://www.adobe.com/jp/acrobat/online.html)には、確定申告の書類管理がとっても楽になる便利機能があります。

・PDFの結合機能
複数枚のPDFを結合して1枚のPDFにまとめる機能です。領収書、源泉徴収票、控除証明書など、申請に必要な書類をシンプルに管理できます。

・PDFの圧縮機能
PDFのファイルサイズを圧縮する機能です。確定申告書類をまとめたPDFのファイルサイズを小さくすることで、パソコンの容量を圧迫せずに数年分の書類を保管できます。

・PDFページの並び替え機能
PDFのページの順番を変更する機能です。領収書を日付順に並べたい、書類の種類ごとに並べたいという人におすすめです。


といった感じでAdobe Acrobatオンラインツールを使って賢くスマートに確定申告をすれば、洗練された雰囲気が自然と身につくかもしれませんね。

確定申告という名の大人の階段を登って、モテてください!

ではまた来年、確定申告の時期にお会いしましょう。アデュー。

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