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先に出てきたものが全てという考え

ATMでお金を引き出すと、必ず、キャッシュカード→現金の順番に出てくる。

これは、客に現金を先に返してしまうと、「現金を手に入れる」という目的を果たしたと認識して帰ってしまうからである。

キャッシュカードが取り残されないための工夫である。

ところがそれが通用しないのが、私だ。(ドーン)

先にキャッシュカードが出てくると、キャッシュカードを財布に入れ、そのまま鞄にしまって、立ち去る。

口を開いたままの紙幣取り出し口。
取り残された諭吉と英世。

警告音で思い出すことがほとんどであるが、最悪思い出さずに立ち去る(そして近くの人に止められる)。

たぶん先に現金が出てくると、それはそれで多くの人と同様、キャッシュカードを取り残して帰ると思われる。

要は、先に出たもので完結したと思ってしまうのだ。


ふと考えると、コンビニなどのレジでもやらかすことがある。

買った商品はご時世柄、レジ袋にしまわれず、そのまま手元に置かれる。

その状態でお金を払い、レシートやお釣りを受け取る。

帰る。

お客様!品物をお忘れです!

…これだ。こういうことだ。
最初にもらったもので完結したと思ってしまうのだ。

人間、買い物に来たのだから、商品を受け取るのが最終目的である。
ATMと同様、お釣りやレシートを先に渡すのは正しいのだ。

ところがそれが通用しないのが、私だ。(ドーン)

なお、キャッシュレス支払いだった場合も、レシートを受け取ってそのまま立ち去るので、一緒である。


そんな私でも、自動販売機のお釣りは取り忘れない。

なぜなら、出てきた商品を拾っている間に、すぐ横にある取り出し口からチャリンチャリン音がするからだ。

先に商品を出しておいて、商品に気を引かせた上で、お釣りがアピールしてくる。
なんて理想的な動き方をしているんだ。

駅の券売機で回数カードを買った時も同様である。

お釣りと回数カードが同時に出てくる。
回数券と、小銭と、札。全部同時に出てくる。
出てくると同時にアラームも鳴る。
忙しいこと、この上ない。

ちょっと焦るので、やり過ぎではないかという気もする。

しかしそこまでやらないと取り忘れる人間がいるのも事実。

それが自分なのだった。

…単純にバカなのかな?

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