おいしい日記帳 #2

📍サイゼリア 藤が丘駅前店

〜 サイゼのプチプチが食べたくて 〜

 初めてのバイト後、初めてのひとりサイゼ。ひとり映画みたいな響きでわくわくした。客層は若め。地元の学生さんがちらほら。斜め前のサラリーマンは、携帯片手に赤ワインを嗜んでいる。なにを酒の肴にしているのだろう。キニナル。どうせ呑むなら、雰囲気だけで酔えるようなナイスな店で呑みたい。臭めのチーズとなァ、私なら。今日はバイトで怒られた。初日なのに。初日だから良かったのかもしれない。第一印象はできるだけ悪い方がいいって、理科の先生も言ってた。しかし結構落ち込んでいるので、ひとりサイゼでパーティとする。
 たしか名前は、、そうだ。『柔らか青豆の温サラダ』。サラダだったんだ。
この見た目とボリュームで200円は破格。
 私はひとりが好き。喜びが2倍になったりはしないけど、感情が膨れ上がる。うぉー、と興奮する。そんなことは今どうでもいい。
 豆の話をしよう。私は冷凍のミックスベジタブルをそのまんまいただくワイルドな手法が好き。その醍醐味は、あの緑のやつ。持ち手のタイムを使い切り、いよいよ後半に差し掛かったとき。グリーンピースが本領を発揮する。初めはシャリっとしていたのに、徐々に溶けて、プツンっと踊りだす。ひとつひとつを前歯でプツンプツンと食べるのが趣味です。そんなこともどうでもいい。
 サイゼに行ったらとにかく食べてほしい。プツンっと弾けるグリーンピースはまるで真夏のビーチを駆け抜けるお姉さん（21歳）。そこにいい具合いの温泉卵と、腹持ちを考えたやさしさの厚切りベーコン。答えはたまごを割った瞬間にあります。ではまた。