プレゼンできれば本が書ける!超高速!スライド文章術


 おつかれさまです。GOROLIB DESIGNの渋谷吾郎です。

 独立して個人事業主となり、文章を書く機会がとても増えました。これは、営業ツールとしてのインターネット利用が、当たり前になったからだと思います。メールやメッセージに始まり、商品やサービスの紹介、ブログや電子書籍など、私たちが文章を書く機会は、大変多くなりました。

 私たちの書く文章は、営業ツールですから、文才や巧みなストーリーはいりません。それよりも、こちらの思いが読み手に伝わり、心を動かせるかどうかが重要です。この本では、そのような文章がすばやく書ける「スライド文章術」をご紹介していきます。

 スライド文章術とは、まずはじめに書きたいこと(タイトル)を決めて、それをプレゼンするようにスライドを作り、そのスライドを文章で補足する方法です。

 従来の文章術は、文章を書いて、それをわかりやすくするために挿絵を入れていました。しかし、スライド文章術では、挿絵(スライド)の説明のために文章を入れていきます。

 スライド文章術は、スライドを作ってプレゼンできる人ならば、とても取り組みやすい方法です。この本も、スライド文章術を使って書かれています。

 スライド文章術の良いところは、3つあります。

 1つ目は、全体を見渡せることです。スライドを並べて目次のように見渡すことで、どのようにストーリーを進めていったら良いか、一目瞭然です。

 2つ目は、執筆がスムーズに進むことです。スライド文章術は、スライドを見ながら「プレゼンでしゃべるように」文章を書いていくため、執筆スピードがとてもはやい。これは、文章を営業ツールとして使う身としては、とてもありがたいのです。

 3つ目は、抜け漏れに気づきやすいということです。スライドを眺めることで、全体がイメージしやすく、論点に抜けや漏れがないかすぐにわかるのです。

 また、スライド文章術は読み手にもやさしい。時間がないときは、スライドだけで概要がつかめるからです。ここまでの文章でも、スライド文章術はとても読みやすいとご理解いただけるでしょう。

 スライド文章術では、本文をスライドの補足として捉えます。こうなると、もはや「本文」という日本語すら当てはまらないかもしれません。スライドを補足するような「プレゼンでの喋り」を、そのまま文章に落としていくのです。今までにない画期的な文章術と言えるでしょう。

 スライド文章術は、長編をまとめるのに適しています。そこで、本文では「本を書くこと」にスコープして説明します。もちろん、スライド文章術は、ブログや商品紹介などの短い文章にも応用ができます。

 それでは、第1章からスライド文章術の具体的な手法について、見ていきましょう。お役に立てれば幸いです!

【目次】
はじめに
スライド文章術とは
・タイトルを決めて
・スライドを作って
・文章で補足する方法
何がいいの?スライド文章術
・全体を見渡せる
・サクサクできる
・抜け漏れに気づきやすい
どこが違うの?スライド文章術
・スライドは本文の補足ではない
・本文はスライドの補足である
・具体的に説明します

第1章:超速スライド文章術
どうして本が書けないの?
・まとまらないから
・面倒だから
・荷が重いから
プレゼンならできる!という人へ
・伝えたいことがある!
・スライドが作れる!
・語りかけることができる!
一般的な本の作り方
・テーマを決めて
・目次を書いて
・文章で補っていく
これじゃ本は書き上がらない!
・書きたいところだけが膨らむ
・全体のバランスが見えない
・再構成がむずかしい
とにかく早い!スライド文章術
・カンタン入れ替え
・すぐに把握できる
・隙間を埋めるだけ
スライドのいいところ
・プレゼンが想起される
・語りかけはわかりやすい
・抜け漏れに気づく
目次とは違う!スライドの利点
・スライドが最小単位
・順番の入れ替えが簡単
・全体を見通しやすい
スライド文章術は3つの目!
・全体の把握は、鳥の目
・部分の把握は、虫の目
・流れの把握は、魚の目

第2章:スライドを書き下ろす

なぜ目次ではだめなのか?
・並べ替えがしにくい
・一覧しにくい
・流れを把握しづらい
書きたいネタを決める
・ひとりブレスト
・いくらでもしゃべれるネタを
・需要は必ずある
スライドのタイトルを書き出す
・どんどん書き出す
・粒度やレベルを気にしない
・時間を空けず一気に
スマホアプリを使う
・PCと連携できるアプリを
・どこでもメモできる
・並び替えも自由である
タイトルにトピックスをつける
・1タイトルに3トピックス
・多い場合は分ける
・揃わない場合は放置
スライドを分類する
・3つに分類する
・3章×3スライドで十分
・多くても27スライド
本文は絶対に書かない
・スライド検討中は絶対NG
・本文が書きたくなったら?
・本文が想定できるスライドを
ひとりプレゼンで整える
・スライドを元に喋る
・喋りにくいスライドは直す
・足りないスライドを補う

第3章:本文を書く

本文を書く準備
・全スライドを画像にする
・スライドのスキマを埋める
・ブログやnoteがおすすめ
本文が湧き出てくる!
・プレゼンで話すように
・口語に近い文語
・そのスライドを伝えきる
いまや本文が補足である
・文章は読まれない
・スライドを補足するもの
・それでも本文が必要な理由
何度でも手軽に見直そう
・noteの下書きをスマホで
・誤字脱字は信用問題
・完結にわかりやすく!

おわりに

 第1章では、どうして私たちは長編が書けないのか、そして、なぜプレゼンの得意な人がスライド文章術に向いているのかを説明します。

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