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『ドロステのはてで僕ら』


2020年6月5日に公開された70分の映画。
(先日私はAmazon Primeで見ました。)
トリウッド(下北沢にある短編を中心に上映する単館映画館)と、
京都中心に活動しているヨーロッパ企画が制作。
原案、脚本はこのヨーロッパ企画主宰の上田誠。

始まって5分で、え?!どうすんの、どうなってんの、これからどう言う展開?
気が付いたらもう30分!!つか、あと30分どうなるの?!
あ、頭がこんがらがってきたー。
脚本めちゃくちゃ面白いっつか、これ、、、、、、、一本撮り?!
調べるとある程度長回しの一本撮りのように見えるけど、そう言うことでは無いのね。とグイグイ惹き込まれた映画でした。

タイトルにもなってる「ドロステ」とは、「ドロステ効果」のこと
ココアのパッケージにそのココアを持ってる人が載ってて、そのパッケージを見るとまた、ココアを持ってる人が載っててっていう、合わせ鏡みたいにどんどん奥まで見えるような効果をドロステ効果を言うらしいのですが(私は初めて知りました。)、
2分後の未来が見えるテレビと過去が見えるテレビを、このドロステ効果を利用してずっと未来を見てみようと言う、めっちゃ飛んでるけど、非常にワクワクして、その中で事件も起こると言う、天才的脚本によってグイグイ惹き込まれる映画でした。ただ、途中の事件とかも面白かったし収集の仕方も面白かったけど、
立ち上がりの設定がめちゃくちゃ面白い分、落とし所が難しいなと思いました。

因みに、私がこのヨーロッパ企画を知ったきっかけが、2年前のムロツヨシのインスタライブから始まった、ムロツヨシショーからです。
元々、原案、脚本の上田誠は『サマータイムマシンブルース』(本広克行監督)では知っていましたが、ムロツヨシがコロナ禍でリモートによる映像制作をしようという時に、東京理科大で一緒だったライゾマティックの真鍋大渡とヨーロッパ企画の上田誠とムロツヨシの3人でタッグを組んで、本人達は部活と称した「非同期テック」として活動していたのを見ていたので、丁度、このドロステが上映されたのも、ムロツヨシショーを発表したすぐ後ぐらいだった気がします。
公開当初になぜちゃんと見ていなかったのか、悔やまれますね。

とにかくこの非同期テックという部活?!は非常に面白いことを考えて、大人達が本気を出して演劇、映像、ライブ、リモート、テクノロジーを駆使した新しい何かを作ろうと言うパワーのある活動だったのです。その中のメンバーの一人、上田誠に焦点が合うのは言うまでもありません。

さて、今になって、なぜまた、この上田誠作品を見だしているのか、
それは、7月18日から関西テレビ、フジテレビ系列で放送の月曜10時ドラマ
『魔法のリノベ』(星崎真紀原作)(波瑠、間宮祥太朗主演)の脚本をされると言うのを見たから。
最近、ナンバMG5で最高に熱い素晴らしい演技を見せてくれた間宮祥太朗が高校生役からバツ2のサラリーマンをどう演じるのか楽しみです。
そして原作からドラマへと、上田誠さんの脚本でどう変わっていくのか、
楽しみです。

end.

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