大好きな推しの夢が見たい!夢の売買ができたらいいのに!そう言っていた方をヒントに
近未来のお話でオムニバスの物語で書き始めました。
皆さんはどんな夢を買って見てみたいですか?
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2023年1月の記事一覧
Dream バイバイ。11話目
『時代は西暦20××年、今より少し未来のお話。
私達は夢を売り買いする、夢制作会社
『Dream buy bye』
今日も、夢を買いに来られたお客様がいらっしゃいました。
まずはどの様な夢をお求めか、お聞き致しましょう。』
ーーー山口 桃子(50歳)、 梅子(??歳)の場合ーーーー
桃子「こんばんは。今年もいつもの夢をお願い致します。」
男性店員「まだ、娘さん、目を覚まされ無いのですか?」
Dream バイバイ。12話目
ーー山口 梅子(20歳)、山口 桃子(50歳)の場合ーーNo.2ーー(in dream)
私の父は私が5歳の時に交通事故で亡くなった。
父の記憶は、いつも元気で太陽みたいな人だった。
母と私はそんな父に照らされて生きてきた。父が亡くなって、母は明らかに人が変わってしまった。
家でも滅多に話をしなくなり、私と二人の生活を朝から夜まで必死に働いて支えてるようだったが、ふと、所在の分からない目をしなが
Dream バイバイ。13話目 最終話
ーー山口 梅子(20歳)、桃子(50歳)の場合ーー(in dream)ーー
それは、母が私が寝てるベッドの横で必死に祈る様に手を組んでブツブツと呟いている光景から始まった。
良く耳を覚ますと。
桃子「あなた。お願いします。この子まで連れて行かないで下さい。お願いします。私の。大事な。大事な。半身なのよ。お願いします。あなたがいなくなって、この子まで居なくなったら、私はどうやって生きていけば良いの