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AI・人工知能EXPO 秋 2023見学速報(1)

概要:


迷子になりそうな位の広さ❕

AI・人工知能EXPOは、日本最大規模のAI技術の専門展示会です。2023年10月25日(水)から27日(金)まで、幕張メッセの国際展示場1〜3で開催されました。

この展示会では、製造、物流、金融、流通など、さまざまな業種に向けた最新のAI技術が展示されていました。ディープラーニング、機械学習、エッジAI、自然言語処理、画像・音声認識、対話型AIなどの技術が使われています。

私は10月26日に参加し、250社以上(同時開催のJapan IT Weekと合わせると900社以上)の展示の中で特に注目すべき3つの展示を紹介します。1つ目はMACNICAの脳波データを利用した画像ラベリング技術で、熟練者の脳波から良品判断の確信度を取得して商品をラベリングする方法です。2つ目はベトナムの企業の展示で、NTQ社はCHATNTQという自社開発日本語LLMを紹介していました。3つ目は、インティメート・マージャー社簗島社長によるChatGPT活用法です。

1. MACNICAの脳波データを利用した画像ラベリング

MACNICAは、脳波データを利用して商品の良品判断の確信度を取得し、画像ラベリングする技術を展示していました。この技術は、熟練者の脳波パターンを分析し、そのパターンに基づいて商品の品質を判断することができます。例えば、製造業では製品の外観や仕上がり品質を確認するために専門知識を持った作業者が必要ですが、この技術を使えば熟練者の脳波データから自動的に良品と判断できるため、作業効率や品質管理の向上が期待できます。

手でソフトラベル付けるのはコストに合わない。
熟練検査官のノウハウを吸い上げる。
脳波をどう読むかの詳しい説明までは無かった。
脳波パターンを適切にスコア化出来ればディープラーニングとの相性は良い。

2. ベトナム各社の挑戦

中国からの参加社も多かったですが、ベトナムの企業もAI・人口知能EXPO秋に多く参加していました。特に注目すべきはNTQ社とCodLUCK社です。

NTQ社は、CHATNTQという自社開発の日本語LLMを展示していました。これには、企業が自社のニーズに合わせてチャットボットをカスタマイズできるだけでなく、ランニングコストが不要という特徴があります。企業は、顧客とのコミュニケーションや問い合わせ対応などを効率化するためにこのソリューションを活用することができます。

一方、CodLUCK社はGPTLUCKというChatGPTプラグイン(価格50万円から)を展示していました。このプラグインは営業の提案書やメルマガなどに特化しており、より効果的なコミュニケーションを実現することができます。

日本のオフショア開発で育った人材が活躍中。

3. インティメート・マージャー社 簗島社長によるChatGPT活用法

ChatGPTのヘビーユーザーでもある梁嶋社長によるChatGPT活用法の講演を聞くことが出来ました。その中でも、この展示会で簗島社長が即興で作ったChatGPT 4 Visionの活用例が興味深かったです。それは、プロンプト(指示文)に、①自社/自分の業種/業務と②その課題を書いた上で、その展示ブースがそのニーズに合っているかを画像から点数付けすることをChatGPTに依頼するものです。各展示ブースの写真を撮れば、それを元にかなり正確に点数を付けてくれたそうです。点数の高いブースに注目することで効率化できたとのことでした。

すぐ近くで聞けたのは幸運でした!

まとめ

 MACNICA(脳波AI)、ベトナム勢の展示、簗嶋社長のGPT活用法等を紹介しましたが、AI関連では、ChatGPTがバズワードになってしまい、多くのパンフレットで見られました。

ただし、その使用法は議事録作成、あいまい検索と教育関連がほとんどであり、驚くような使用例は見られなかったです。

 今年6月に開催された前回展示会での生成AI関連は10社程度だった様なので、今回、製造業や銀行など他の業種からの参入も含め参加社数は数倍に増えており注目度が上昇しているのは確かです。


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