認知・決断・実行とジュビロ磐田

荒木のドリブル

フベロ体制になって3試合経過しましたが、勝ち点を拾えていません。結果自体は想定内なのですが、思った以上に前体制の習慣というか癖というか。そんな感じのものが染みついています。約6年という時間は決して短いものではなかったのだと監督が去った今もひしひしと感じております。

認知・決断・実行についてはググれば出てくると思うので、フットボールにおける認知・決断・実行がようわからんという人はググってください。

フットボール(メモ)-3

(iPadで書いてみた。たぶん伝わらないから、動画で確認できる人してね。)

1失点目の15秒前ほどのシーンなのだが、縦パスを受けた荒木が前を向いてドリブルしようとしたところを奪われました。後ろから来ている選手が見えていなかったのかもしれないが、選択肢として前を向いてのドリブルを選択したことは悪いと個人的には思います。仮に又抜きなどで突破できていてもです。

なぜなら抜けていても、まだ壁となる選手が残っているから。ボールの場所を考えるとハイリスクローリターンだと思います。

では、荒木がものすごい悪いのかといったら、まぁそんな攻める気にもなれないのが磐田を追っているものとしての心情であったりもします。


正しいプレーとは?

このときの正しいプレーは何なのでしょう?たぶん、その選択肢を与えるのが指導者なのだと思います。こういうときはこういうプレーがいいよという。どのチームでも通用する不変なものもあれば、チーム独自のものもあるかと思います。

それでいうと、荒木の選択したプレーは名波体制では正しいもの(正しいというか間違った選択ではないと少なくともされている)だったと思います。あそこで2人剥がせれば問題ないよ?じゃ、どうやって剥がすか?という。なので、認知・決断の部分でエラーが起きているわけでなく、実行の部分のエラーだと。

私個人の考えだと、認知・決断によるエラーだと思うので、そこの修正から入らないといけないと思うのですが、前体制では実行の修正(改善)となっていたかと思われます。

ちなみに同じように前を向いたら強引にドリブルを繰り返すアダといっしょに2人とも前半のみの出場となりました(原因はそれだけではないのですが)。


実行力(表現力)

当たり前ですが、認知・決断だけが良くてもダメです。5m先にパスするというのが仮に正しい決断だとしても、3m先にしかボールを蹴れなかったらダメですよね。

ただ、どうも日本サッカーは全体的に語ると実行力(表現力)を伸ばすことが強くなるためには一番みたいな状況かと思います。たびたび外国人指導者にも指摘されますが、技術は素晴らしいがフットボールを知らないとか判断がよくないみたいなことを。

Jリーグだと磐田とか名古屋は非常に日本的な感じです。名波さんと風間さんは私が思うに非常に監督としての思考が似ているように思います。良くも悪くも、2人の指導の影響はピッチ上に表れているなと思います。


鍛錬・道

これは文化的にだと思うのですが、日本人は個々を鍛えるということが好きなんだと思います。だから、実行力を鍛えることこそが強くなるための道みたいになったりするんじゃないかと。ただ、そういう部分がフットボールというスポーツにおいては、あまりよくないのでは最近は強く思うようになっています。いや、もちろん個人の努力は必要なのですが、フットボールはもっと複数が絡んでいろいろ起きるわけで「11人抜ければ1人でも得点できる」みたいな考えがいいのかというと、それは違うなと思うわけで。

まぁ、だいぶまとまっていない記事になってしまいましたが、私はジュビロ磐田というチームから、日本フットボールの悪い面を非常に見せられているのです。

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