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【MTG】「パワー99」の第9回世界大会_惨死編~【非公式フォーマット】


1.「パワー99」の世界大会って????

まず「パワー99」という非公式フォーマットについてさっくり説明をしよう。
平たく言うと安レアと基本土地だけのレガシーなのだが、ルールが少々増えつつあるので詳しくはmtg wikiにて確認していただきたい。

また手前味噌ではあるものの、概要や魅力の部分が私自身が記事を書いているので良ければ見てほしい。

2.使用デッキ概要~オルゾフミッドレンジ~


以下が今回の使用デッキはオルゾフミッドレンジであった。レシピは以下で中身の解説は後述する。

まずもっての前提として、デッキに勝たせてもらうのがコンセプトだ。
これまで長くMTGをやってきたが、不思議なことにプレイングの腕がちいとも上がっていない。じゃあデッキの力に勝たせてもらおうよ。

じゃあ勝たせてくれるデッキってなんだ?となる。それは強いクリーチャーを使うことだ。

なあに当たり前のことを言っているんだ?と思うかもしれないが、誰でも強く使えるクリーチャーは難しい。コンバットは複雑だから。
誰でも強く使えるクリーチャー、その答えはこれだ。

「加護をもたらす戦乙女」、廉価版の悪斬の天使だ。これを4枚。
これだけでいい。これ単騎で攻めれば絆魂も相まって基本的に「一体で攻撃し続ける」ことが正解になる。コンバットのミスが発生する余地はない。

3.デッキ詳細

ほかのカードについても、大まかにカテゴリ分けして紹介する。

■単体除去

白黒といえば、クリーチャーの除去コントロールだ。
相手に合わせて適材適所の使い方をしよう。

特に、このデッキはドローにライフペイを伴う。
「ケイヤの誓い」と「エレボスの介入」でのライフゲインは貴重だ。

「軍勢を灰に」で置物にも対処できる点と、破壊不能で詰まないような構成にしてある。
単純な破壊はクリーチャーやPWに委ねる。

■ドロー

中速といえば、やはりドローの質が左右する。

青が入っていないため多少強引にドローをしに行くカードではあるが、使ってみると強い。
君もインスタント除去を構えながら「敵意ある交渉」とどっちを打とうか悩まないか?楽しいよ。

■フィニッシャー格

往年の名カードから、スタン勢まで多彩にそろう。
ただし、基本的には「加護をもたらす戦乙女」で戦い抜く。

使ってみてわかったが、「加護をもたらす戦乙女」は強すぎる。
改名してくれ、君は空飛ぶ吸血ゴリラだ。

もちろん「無形の処刑者、ケイヤ」が決めたり、「幽霊議員オブゼダート」が決めたこともあった。
いずれもライフを窮地から救う能力も持っている。
これらで猶予を持たせたライフからドローを繋げて押し倒すのが基本戦略といっていい。

■潤滑油

除去にもフィニッシャーにも盤面維持にもなったりする器用枠も考えるの楽しいよね。

今回3色のデッキではなく2色を選んだ理由の一つが「カイラの命令」と言える。主に平地を持ってきながら何かをするが、ブロッカー確保・打点の捻出・ドロー良化と小回りが利く。

そして2色だと「ファーヤの報復」が最速で出る点も魅力だ。
4/4/4飛行警戒で、往年の「セラの天使」を超えているのにおまけがある。

しかもそのおまけの対象は【天使】なので「加護をもたらす戦乙女」にも恩恵があり、4/4飛行警戒トークンの排除しても相手は安心できないのだ。

4.大会結果

参加者は全8名、スイスラウンド3回戦の上位4名がSE進出である。

ただし、私がサイドボードに「魂の粉砕」を採用してしまっていたことで結果が複雑になっている。謹んで全方面にお詫びしたい。166円くらいする。

■一戦目_ジャンドアグロ・・・×〇△⇒引き分け

各色の優良中型クリーチャーが一堂に会するデッキ。
こちらは中型クリーチャーを相手取るのが得意なデッキなので、「加護をもたらす戦乙女」含めて優位なマッチアップかと考えていた。

しかしながら、「甘露のイトグモ」がかなり厳しかった。
基本的に"相手のターンに出たもの"を"こっちのメインで1対1交換"するデッキなので、瞬速で2体出ると立て直しが難しい。

そうはいってもPWケイヤまでつながったマッチは勝利した。
かなり長いマッチとなり引き分け、ここでもサイドインして「魂の粉砕」は使っていた模様。ごめんなさい。

■二戦目_赤緑ランプ・・・〇〇⇒「魂の粉砕」がリーガル外のため負け

土地加速をしながら、合間に「古霊招来」などを挟みつつ「咆刃明神」などの大型で決めるタイプのデッキ。

相性はこちらが有利で、除去対象は限られるので除去を余らせながら動くことができた。「古霊将来」を「軍勢を灰に」で一括処理できた点も大きい。

「加護をもたらす戦乙女」で回復を重ねれば、再度不利になっても時間的猶予を確保できる点がよかった。

ランプ側としては、脅威を連打するために「過去の刈り取り」を採用するとリソースの削りあいで押し切れそうだしやられたらかなりきつい気がする。

■三戦目_赤緑マナクリ・・・〇〇

新顔の「ラノワールの壌土語り」をはじめとしたマナクリで「ゴアガッツ団の親分、ラッガドラッガ」と癒着する。

最終的には大型の「ヘルカイトの点火者」で+7+7も誘発しながらフィニッシャーも出すコンボ的なデッキ。

こちらも「加護をもたらす戦乙女」が「ヘルカイトの点火者」をがっちり防ぐファインプレー。「ケイヤの誓い」もちょうどよくマナクリを処理しやすいという相性差が奏功した。

結果は5位、「魂の粉砕」で混乱をもたらし、申し訳ございませんでした。

5.デッキ改造余地

■メインボード

デッキの改造余地は相応にある。
まずは、「真価の宗匠」という化け物を採用していなかったことは問題だ。


全体除去つきの4/4飛行、しかも「トルヴァダへの侵攻」でリアニメイトができてしまう。
「ギデオン・ジュラ」と「フィオーラへの報復」は抜いて、2枚こちらを入れる方がよいかな。

他は、除去をもう少し減らして潤滑油の以下2枚の増量が検討される。

「カイラの命令」は土地3で安心のキープができるというのは如何にも強かった。4マナにつなげればドロースペルも打てるので、初動の安定性が大きく上がる。

「ファーヤの報復」もコスパの高さが異常で、「加護をもたらす戦乙女」を4枚入れているのならばⅡ章Ⅲ章のシナジーもゲームを破壊する。

■サイドボード

あまり言うことはないが、全体除去の採用を忘れていることを除いて2点ほどある。

せっかく白黒なんだから、「ドラーナとリンヴァーラ」を入れればよかった。
封じればゲームが一方的になるような起動型能力もいくつかあったので、2色のメリットを活かして4ターン目に出すという手はあった。全体除去でもいいかもしれない。わからない。

もう1点は、「記憶殺し」ではなく「失われた遺産」を採用するべきだった。
3マナと4マナの差は大きいし、黒のダブルシンボルも捻出が容易だしアーティファクトは無視してこちらの採用がよかった。

6.まとめ

なんだか淡々と語ってしまったが、狙いとしたところはできたので楽しかったし、まだまだ見たことのない動きがあってパワー99は最高に面白かった。

遊んでくれた方々や運営には感謝しかない。

ここまで読んでくれた皆様、11/25(土)にもパワー99の大会があるのでぜひ参加してみてほしい。第10回だ。記念だぞ。

第9回も初参加の方が来てくださり、非常に良かった。
この会は新規の方もウエルカムなので、気軽にデッキを組んでほしい。

今回の私のデッキは晴れる屋で3000円程度で買えたので、値段的なハードルも相当に低い。

第10回までに値動きを追って、使用出来たらうれしいカードが2枚ほどあるので紹介したい。
本日10/16時点では、値段が高く使えない状態だ。

パワー99に来たら組みたいデッキがある…パワー99は新しいカードが適宜入ってきて環境を変えるのも楽しい要素だ。

君だけが見つけたカードで戦場を駆けるのは童心に帰ることができる貴重な体験だ。ぜひとも多くの人に楽しんでほしい。

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