教職バカ一代 15
どうして教師になったのか?
子どもの頃から漫画を描くのが好きで、勉強せずにそればかりだったが、中学の終わりごろから読書にはまり、推理小説や好きな作家の作品を片っ端から読み始めた、とくに歴史小説が好きで、司馬遼太郎や海音寺潮五郎などの作品から、大学受験にむけて歴史書などを繰り返し読んだ。それがあって國學院大学の文学部史学科に一浪して入る、入ってすぐ漫画同好会のポスターをかいて事務局に申請し、掲示するも集まらず、そのうち空手部の勧誘を受ける、先輩いわく顔つきが空手部だとさ、ひどい話で名簿に記名しただけなのにある日、教室の黒板に入部とみなすという自分あてのメッセージが書いてあり、口もろくにきいたことのない同期のクラスの学生たちが心配そうに集まってきたのを覚えている。仕方ないので部室に出向き、ちょっとやばい雰囲気の場所で怖かった、がその場にいた部員さんに器械体操部に入るからといって丁寧にお断りした。言ってしまった以上、器械体操部に入らざるを得ない。見学は済ませてあったのでその足で入部することにした。
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