【今読み返したい絵本】ルリユールおじさん(いせひでこ・作)
こんにちは、masaです。
今回は「いま読み返したい絵本」と題して、大人にも読んで欲しい絵本をご紹介します。
本が好きな僕、masaですが、たくさんの絵本を読んで大きくなった覚えがあります。そんな中でも一番好きな絵本といっても過言ではない、いせひでこさんの『ルリュールおじさん』を取り上げます。
あらすじ
物語の主人公は植物がだいすきで、自分の植物図鑑を大切に、大切にしている女の子ソフィー。ある日、その大切な図鑑が壊れてしまいます。町にあるどこの本屋さんに行っても並んでいるのは新しい図鑑ばかり。でも、ソフィーは自分の図鑑を直したいのです。そんな時、露店のおばあさんが教えてくれたのが、本のお医者さんであるルリュールおじさんの存在。...................
そんなふうに物語は進んでいきます。
見どころ
文字が少なく、静かにすすんでいくお話の見どころは何といってもいせひでこさんの水彩画。優しいタッチで、細やかな色遣いの絵は見るものを魅了します。
フランスのパリが舞台の『ルリュールおじさん』なんども読み返し、街並みを観察するもよし、ソフィーの微妙な表情の違いを見るもよし。
お子さんのいる方は、夜一緒にゆっくりと呼んでみるのもいいと思います。
電子書籍が普及しつつある今、紙の本の魅力を再発見できる絵本。画面ではわかりにくい絵の色あいや紙のにおい。そんなものを感じながら読んでいただきたい一冊です。
この本のよさ
この本のよさは、絵本という誰にでもわかりやすいツールを使っていせひでこさんがメッセージを伝えようとしているところ。
主人公ソフィーは新しい図鑑を買うのではなく、壊れてしまった図鑑をどうしても直したいと奔走します。なかなか治す方法が見つからない中やっとの思いで見つけたルリュールおじさん。そのおじいさんは代々続く本の装丁師でした。
モノが壊れれば、次を安く買い、使えなくなったものは捨てるという大量生産・大量消費の今の時代に大量生産・大量消費の今の時代に問題提起を投げかけているような気がします。問題提起を投げかけているような気がします。
今回は、『ルリュールおじさん』をご紹介しましたが、これから少しずつ絵本を紹介していきます。
今回ご紹介した本:『ルリュールおじさん』(理論社)
いせひでこさんのほかの本も読みたくなった方は、こちらもおすすめです。
『絵描き』いせひでこ・作
ここまでお読みいただきありがとうございました。それでは!
<この記事を書いたひと>
│ masa │ 地方メーカーで海外営業の仕事をする25歳、男性。旅行好きなインドア派。プリンとエビ。Spotify。ケニアのサファリでキリンを見るのが夢。トビタテ7期。オランダ留学。