小学校の頃雑誌で見たスケベなフィギュアを探す
初めまして、さんギスといいます。
早速本題に入るのですが皆さんは、
子供の頃に見かけたっきり、名前がわからないままのものってありますか?
僕はあります。
つい最近、突如としてその存在を思い出したものが一つ。
それが何かといいますと...
タイトルにある通り、最近になって小学校の頃に見かけたスケベなフィギュアを思い出しました。
子どもの頃に目にしたものの中でも、「性に関する情報」というものは一際プレシャスなものではないでしょうか?やけに覚えているというか。
とはいうものの僕は、ファーストスケベ・コンタクトの記憶をすっかり忘れてしまっていました。
それが先に述べた、雑誌で見たスケベなフィギュアというわけです。
【出会い】
どこで見かけたかと言うと、『電撃ホビーマガジン』という模型誌でした。
↑現在廃刊の雑誌なので、大体プレ値がついてます。
この雑誌は親の趣味で、物心ついた時から家にありました。僕が「機動戦士ガンダム」を知るきっかけになった本でもあります。また、既に好きだった「仮面ライダー」の情報も載っており、小学校から帰ってきたら友達とも遊ばずに何度もお気に入りのページを眺めていました。
そのせいで、当時クラスで流行りまくっていた「ポケモン」や「イナズマイレブン」の話題に全く乗れない悲しき小学校時代を過ごすことになりましたが。
そんな『電撃ホビーマガジン』は模型誌という特性上、どちらかと言うと青年・大人向けの雑誌でした。お目当てである「ガンダム」と「仮面ライダー」の他にも、当時(1999~00年初期)の最先端コンテンツ「萌え系(スケベ)アニメ・ホビー」の情報も掲載されていました。
ページ順でいうと、
という順番で掲載されており、
ガンダムと特撮のページを見るにはスケベアニメという各駅停車を避けられない構成となっていました。子供部屋を与えられなかった当時、リビングで読む際は目にも止まらぬ超スピードでスケベなページを飛ばす高等テクも身に着けました。
そうは言うものの、高学年ともなれば性に興味が沸くのは自明の理。誌面構成はというと、少年の心にあった【恥】を【背徳感】へ変化させるにはあまりにも完成されたフォーメーション。ついにその扉を自らの意志で開くときが──────。
以下回想▼
このスケベなフィギュアこそ、冒頭で僕がその存在を思い出したスケベなフィギュアです。
この記憶を思い出した瞬間、僕の魂は「正体を知らなければ。」という衝動に駆られました。
【探す】
やっと本題に入ります。
が、ここで大きな問題が2つ。
➀キャラクターの名前が全く思い出せない。
➁「電撃ホビーマガジン」は既に処分されてしまった。
特に➁が致命的で、当時読んでいた「電撃ホビーマガジン」が手元にあればこの記事を書くまでもなかったのですが…とっくの昔に処分されており、号の特定すら難しい状態です。
とはいえ、気になりすぎるので記憶を頼りに頑張ってみます。
◆記憶を整理する
こんな時は紙に書き出すのが一番手っ取り早いだろうと、覚えてるフィギュアの特徴・ポーズなどを描いてみました。
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
無理では?
そもそもなんのキャラクターかが一切分からない。エロゲのキャラかもしれないし、深夜アニメのキャラかもしれない。〈ナース?メイド?〉ってなんなんだ。ジャンルが違い過ぎる。
とはいえ、今はこれが全てです。信じるしかありません。情報を整理しましょう。
加えて、『電撃ホビーマガジン』は1999年~2015年の雑誌。当時僕が読んでいたものには「ガンダムSEED」が特集されまくっていたので、大体2000年あたりの号と見ていいでしょう。
つまり、このスケベなフィギュアも2000年前後のものと考えられます。
◆検索する
以上の全く役に立たなそうなヒントを基に、ダメ元でインターネットで検索をかけてみまスーパーハッカーのマネ(下図)
こんなので見つかるのか…。
ん?
普通に見つかりました。絶対にこれです。このポーズとビジュアルで合ってます。僕にしか確かめようがありませんが、多分。絶対。
さっきの絵と比べてみます。
ほぼ一致しています。(よね?)ついこの間まですっぽりと記憶から抜け落ちていたのに、人間って不思議ですね。
拍子抜けするほどあっさり発見できてしまいましたが、彼女は一体何者なのか。
◆スケベなアニメの正体
作品名は『菜々子解体診書』、キャラは「七千草菜々子」らしい。
検索で出てきたサイトには、【エロそうでエロくない】とかいうラー油みたいなことを書かれてます。僕の小学校の頃の思い込みで、実際は健全なアニメのキャラだったのでしょうか…。
もう少し調べてみます。
あ~~。OVAだったのか…。確かに時期的にも納得です。
(※OVAとは、80~00年あたりにメジャーだった、レンタル前提で制作されたアニメ作品のこと。)
公式サイトも残ってました。阿部寛のHP並みに爆速で開きます。
では、僕が小学校の時に見たあのフィギュアは一体どこの何なのか。
フィギュア通販サイト「ホビーサーチ」によると
販売:エポック社/カルトワークス
販売年:2000年1月中旬
の、コールドキャストと呼ばれる素材でできたフィギュアでした。色褪せしにくいが、重くて割れやすいらしい。
ちなみに、入手しようとしたのですがプレ値が付きまくってるものしかなく、やむなく諦めました。これを手に入れて終われればハッピーエンドだったのですが…。(エポック社さん、どうにかなりませんか?)
◆結論
【一抹の不安】
という訳で作品が分かり、答え合わせはできました。
しかし、正直これが本当にあのとき見たフィギュアだったのかと言われると確証があるわけではないです。それに、皆さんに僕の記憶の証拠を提示できていません。
どこかに当時の『電撃ホビーマガジン』があれば…あわよくばタダで、労せずして見ることができれば……。
≪神≫
国会図書館(関西館)にやってきました。
国会図書館は「東京本館」と「関西館」の2つが存在し、幸運にも関西館へ行けなくもない距離に住んでいたため、この『位置』の力をフル活用しました。
にしてもデカすぎる。こんな図書館見たことない。
事前に『電撃ホビーマガジン』が蔵書されていることはオンライン検索で確認済みなので、あとは実際に探すだけです。
館内は撮影禁止だったので、いきなりですが結論から書こうと思います。
ありました。
こちらが僕のファーストスケベです。
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
『電撃ホビーマガジン』1999年10月号に載っていました。改めて見ても、スケベです。こんなのを小学生が見たらと考えると、やけに記憶に残るのも頷けるビジュアル。
お国の管轄下の「学問に資する」目的の施設で必死にスケベなフィギュアが掲載されたページを探している最中は、その場違いさから逃げ出したくもなりました。
しかし、見つけたときはなんともいえない、壮大な気持ちになりました。「記憶喪失の主人公が全てをフラッシュバックする感じってこれか」と思うくらい、ページを見るたびに当時の思い出や欲しかったけど買ってもらえなかったもの、お風呂に入る前にここ読んでたな、など眠っていた記憶が頭を巡りました。
後日…
某フリマアプリで該当の号を入手できました。過去に行けるなら、これを『電撃ホビーマガジン』を捨てられた後の自分に渡してやりたい。
と、確固たる証拠を示せたのでここで終わってもいいのですが、先に判明した通りこれはOVA作品。アニメです。なら次は、ストーリーが気になるのが世の常というもの。その上、肝心のスケベアニメか否かが不明なままでは終われませんよね。
入手しました。
某通販サイトにてそれなりの値段で(¥16,300)で購入しましたが、後悔はありません。スケベかどうかを確かめるという大義名分があるので。
ちなみに、パッケージは裏返すとスケベでした。
早速みてみます。この、大昔のプレイヤーで。
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……………………………
...…………
長々と感想を述べても仕方がないので、一言だけ。
あんまスケベではありませんでした。
ちょいスケベぐらい。
とはいえ、個人的にはかなり楽しめました。
『菜々子解体診書』。僕はこの名前を今後、忘れることはないでしょう。
……これも、願うなら過去の自分に渡してやりたい。
「忘れるな。」と一言でも添えて…。
えっ……?
暗い…。
うわっ!!!
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………………………
…………
ここは……?
(あの動き、見覚えがあるような……)
「あっあの、君!名前は?」
「グアホリャァーーーーーーーーッ!!!!!!」
やっぱり。これは昔の俺だ。ファイナルファイト2をやるとき、毎回兄貴にカルロスを取られ渋々ハガーを使っているうちに好きになった俺だ。
てことは過去に行けたんだ。どういう理屈かは知らないけど、とにかくこれを渡せる…渡さないと…
(それから体力減るからメガクラッシュはあんま使うなってアドバイスしてやらないと…)
「あっあのさ、これ。」
「渡さないといけないんだ、君に。忘れるn….」
え…?
────アッ。D4Cッテコト…?
(ナレーション)
大いなる力の気まぐれか。
時空を超えることに成功した彼でしたが、
過去の自分に触れたことで「対消滅」を起こしてしまったようです。
果たして、次にこれを手にするものは現れるのでしょうか。
それは、そこの貴方かもしれません────。
fin.
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