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ベン・ホワイト獲得から見える来季のアルテタアーセナル

いい加減早く発表してくれと思いながらこの文章を書いているのだが、彼の獲得はアーセナルにとってどのような効果があるのか調べてみた。

なお数値の算出に関してはsmaterscoutを使用しております。
※数値はプレミアリーグ基準


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彼の攻撃数値の低さは、セットプレーでの得点能力の低さが関与している
守備面での質、量は共に80超えとリーグ屈指のCBであること示す。
プレー精度も56と平均以上の選手。

スタイルを見ていくと特徴的なのはキャリー意欲の高さ。独力での持ち上がりに長けており同ポジションのホールディングには無い要素。もちろん3CBの右を担っていた時間が長かったことは考慮すべきだが持ち運ぶ意思が強いのは即ち失うことへの恐れはないプレイヤーであり、後方から独力でプレーエリアを引き上げることには相当貢献すると思う。
またリンクアップ数値と前進パスの数値もバランスよく長短織り交ぜたパスを供給できる。
20-21プレミアリーグのCB(62人)の中でのブレイクパスは彼がトップ
つまりはライン裏への効果的なパスを最も出せる選手ということ。
パス成功率はリーグ平均レベルの数値ではあるが、それは裏返すとチャレンジ的なパス数が多いということ。
また、保持アクション数→4位 クロス数→5位であり
保持時の貢献の高さは実際のスタッツからでも把握できる。
また、クロス数の多さというのはクロスを上げる位置までポジションを取れているということも示しており右サイドからの手詰まり感を打開するには彼の獲得は最適とも言えるのではないだろうか。

ここまでを振り返るとホワイトの特徴は持ち上がりと積極的なパス意欲であるが、これは今シーズンのルイスが担っていた役割であることもグーナーの方なら分かるはず。


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ルイスもホワイトと同じようにキャリーの数値が非常に高く、リンクアップと前進パスの比率もバランス良いことから長短織り交ぜたパスを出しているのが分かる。更に言うならばホワイトの獲得は保持局面でのルイスのアップグレード版としての見立てというのが正しいと思われるのではないだろうか

しかしながらホワイトの獲得が攻守両面での質が高まるのかと言われるとそうではないと思う。ホワイトの弱点は間違いなく空中戦。
プレミアリーグCB(62人)の中での空中戦数→60位 勝率→49位と身長の割に期待できないことが分かる。単純に思いつくのは押し込まれるようなフットボールを展開するならば間違いなくホワイトには合わないのが分かるだろう

しかし、現状のRCBのホールディングが空中戦が強いのかと言われるとそうではない(空中戦数→25位 勝率→51位)ので非保持面でホワイトとホールディングに大差はないと思われます。

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今シーズンのスタッツを改めてみていくと、非保持のアクション数は41位と下位レベル。対人戦も平均的であり非保持面でのスタッツを見る限りは特筆すべきポイントがない。
なのでホワイトを守備の質を上げる選手として計算しているのではなく、保持局面での後方からのビルドアップの質を上げるピースとしての獲得を目論んでいることが理解できる。

以上のことからホワイトの獲得によって見えてくる来季のアーセナルのフットボールとは
『後方からの出し手の質、運び手の質を上げることによって保持で相手を制圧するフットボール』であると思われます。
ペップの愛弟子と言われるだけあって目指すスタイルは明らかにシティを対象としてチーム構想を練っていますね。

ここまで書いて来なかったらショックですね…(笑)

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