キョダイマックスラプラスはなぜ強いのか①
久し振りのnote更新です。よろしくお願いいたします。
ポケモン間の相性を語る時、タイプ相性とは別に「崩し・受け・潰し」から成り立つ「性能の三竦み」がよく取り沙汰されます。三竦みなのでじゃんけんと同じで有利不利があるわけですが、まずは3つの手についてそれぞれ説明していきます。
崩し...積み技や嵌め技(挑発身代わり等)を用いて、高耐久ポケモンの並びに負担をかけられる
例)サザンドラ、トゲキッス、ロトム
受け...高い耐久や優秀な耐性(もしくはその両方)によって、高火力で殴ってくるポケモンをいなす・受け切るのに向いている
例)ドヒドイデ、ヌオー、ブラッキー
潰し...高い素早さや耐久、もしくは特性によって行動権を得やすく、高い火力を押し付けるのに適している。いわゆる「対面」と同義(なはず)。
例)ミミッキュ、ドラパルト、ドリュウズ
図にするとこんな感じ。積み技や身代わりを持つサザンドラはドヒドイデに強くて、優秀な耐性&耐久と回復手段を備えたドヒドイデはミミッキュに勝てて、一撃ならどんな技でも耐えることができるミミッキュはサザンドラに強い。
この図を見ると、呪い身代わり痛み分けといった構成のミミッキュが一定数いる理由も分かると思います。選出画面ではチョキの見た目してるくせにグーと鉢合わせた途端にパーになるから強いわけですね。
ここらで一旦タイトルに回帰してラプラスの話をします。
主な技:フリドラ / 泡沫のアリア / 絶対零度 / 雷 / 氷の礫 / 身代わり / 滅びの歌
種族値:130-85-80-85-95-60
特性:シェルアーマー / 貯水 / 潤いボディ
ぱっと見ると、
攻撃性能...技範囲が広い。種族値はAC共に控えめ。
防御性能...硬い。氷タイプのため耐性が優秀とは言い難いが、貯水が活きる場面は多い。
素早さ:低い。最低限あると言われたらある。
これを総合した時、自分は「高い耐久と広い技範囲を活かしてある程度の潰し運用ができ、かつ身代わりや一撃技のお陰で崩しの役割も担えるポケモン」という見方をしました。
ラプラスを潰しと崩しの中間とするならば、潰し性能を持つポケモンをぶつけるのが有効な対策となります。相手がチョキとパーの中間ならこっちはチョキを出せば有利を取りやすいはずです。
逆に、受けをぶつけるのは不利と言えるでしょう。こちらは基本下からの行動かつ遂行速度が遅いのに対して、相手は上から身代わり一撃技をばら撒いてくるためです。
ここまでは通常ラプラスの性能を見てきました。次は、キョダイマックスを切った際のラプラスについて見ていきます。
ダイマ技:
キョダイセンリツ...オーロラベールを貼る
ダイストリーム...天候を雨状態にする
ダイサンダー...エレキフィールドを貼る
キョダイセンリツは耐久値の底上げ、下2つは火力の底上げに用いることができます。そして、殴り合いながら耐久や火力を上げるこれらの技は明らかに対面運用と噛み合っています。5ターンの間何を撃たれても半減なのはズルい。
これに強いのは受けのポケモンです。範囲こそ広いものの、一撃技も嵌め系統の技も他の技に変化しているため、ダイマターンを枯らすことは容易でしょう。
対して、潰しのポケモンはあまり積極的にはぶつけたくないです。同じ手同士がぶつかった時はより性能が優れた方が勝つため、キョダイセンリツという破格の性能を持ったポケモンと正面から殴り合うのは極力避けたいところ。
この、
通常時→一撃技や搦手系統の技により受けに強い
キョダイ時→キョダイセンリツで潰しに強い
といった「性能のスイッチ」が可能なのがキョダイマックスラプラスの強さの根幹だと考えています。机上だけで考えてると頭ごちゃごちゃになる類の性能してて非常に面倒くさく感じます。
当初は、今回が敵を知る考察編、次が実際に倒してみる実践編みたいな構成にしようと目論んでたのですが、書いてるうちにこいつ本当に倒せるのか不安になってきました。また何か書きたくなったら続くかもしれませんが、今回はひとまずここでおしまい。駄文にここまでお付き合いくださりありがとうございました:;(∩´﹏`∩);:
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