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ムッとした話

わたしは現在大学4年だが、一般的に大学4年の大きなイベントというと就活卒論である。卒論に関しては締切まであと約1ヶ月半しかない事実に毎日死にたくなってるけど、今回は就活のときの話をしようと思う。

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面接で卒論について聞かれたときのこと。
「卒論は婚姻制度について書いてます~」「考えている結論としては性別関係なく誰もが婚姻を選択できるような制度に改革を〜」みたいなことを話したら、こんなことを言われた。

「じゃあ、同性婚を認めることでのメリットとデメリットって何だと思う?」

その瞬間わたしは「????ハア????と言いかけたんだけど、さすがに就活における自分の立場は弁えているのでグッと堪えた。適当にそれっぽいことを答えたので何を言ったかは覚えていない。

そもそも同性婚を認めることでのメリットとデメリットってなんや?わたしはそんな話をしたわけでもそんな観点から卒論を書いているわけでもない。

ただ「現行婚姻制度の問題点について書いてます」「結論としては性別に関わらず誰もが自由に婚姻の選択ができるように」という説明をしただけで「同性婚」「メリットとデメリット」なんて言葉が出てくるんだからもうどうしようもねえ。ああ、この人の頭の中では「性別に関係なく」というワードを出しただけで「同性婚」に結びつくのか、と絶望してしまった。まあでも一般的にはそうなのかもしれない。

もちろん2万字弱もある論文をたったの数分、たったの一言で第3者に説明できるわけがないし、ましてやそれを瞬時に理解してもらえるなどハナから思っていない。

でも言いたいのが、仮にメリットとかデメリットとかを考えるなら「婚姻」そのものに対してじゃないの?婚姻することのメリットデメリットならいくらでも思いつくだろう。それをわざわざ「同性婚」を認めることでの「メリットとデメリット」といわれるとどうも引っかかる。それ分ける必要ある?

たとえ性別にかかわらない婚姻が可能になったとして、(わたしは意地でも「同性婚」とは言いたくない、だって戸籍上同性だとしても認識が同性とは限らないし)「ひとりひとりの人生の選択肢が増える」以外に言える事があるのだろうか?
そこにデメリットとかあるの?あるとしたらそれはもう個人の意識の問題だけじゃない?

生産性ガ~少子化ガ~とか知るかよ………………現時点でも婚姻したい人はするし、したくない人はしない、子どもを持つ人は持つし、持たない人は持たない。みんな自分の人生選択しながら生きてんじゃん。でも、その選択をしたくても選択肢すらない人がいるのが今の世の中であり今の婚姻制度。わたしはそれがおかしいって言いたいだけだ。

前の記事でちょろっと触れたように、昔の日本には「家制度」という激ヤバな歴史があって、その制度自体はもう廃止されたもののまだ確実にその名残がある(戸籍筆頭者とかね)。
それゆえ、「婚姻したら夫の名字にする」人がほとんどであることとか、いまだに「嫁に行く」「婿に入る」の言葉が使われてることとか、婚姻に対する男>女の意識はまだまだ消えない。これは今までの歴史がある上での意識だから、このことを特別疑問に思わない人も多いのだろう。

でももうそれは古いのよ。今の時代、「男」と「女」だけじゃないじゃん。(いや、でもわたしは「男」と「女」自体は区別(≠差別)されるべきだとは思ってる。そこまで世の中が区別しなくなったらそれはまた話がちげえ。
それは思ってるんだけど、婚姻に関しては性別を区別する必要はないと思う。だって好きな人と法的に結ばれる選択を「する」「しない」を選ぶのは自分だもの。

だから、これは「同性婚」を認めることでの「メリットとデメリット」とかの問題では無いのである。日本という国で生きる以上、誰しもが与えられるべき選択肢ではないのか?そしてそれは何も「同性」に限らないことだと思うのだ。わたし自身が普段から人の性別を意識して見ていないのもあると思うけど、「同性婚」とかこういう言葉ってめちゃめちゃ気になるし、引っ掛かるし、ムッとする。だって「婚姻」は異性同士なのに普通「異性婚」とは言わないじゃん…………

ちなみに、「''男''と''女''じゃないのはおかしい」「自分たちの子供が持てないのはかわいそう」等をわざわざ口に出してグチグチグチグチネチネチネチネチ言う人はもう多分何を言ってもダメ。頑張って反論してみてもいいけど、わたし自身は自分と根本が合わない人とは一切関わらない主義だからどうでもいいです()視野狭っ❗ウケる❗と思いつつスルーが1番。

結論:人様の人生を性別で分けて無理矢理メリットとデメリットを語ろうとするな

まあこんな感じでムッとした話でした。とにかく頭のどっかで自分の意見をもつことって大事よね!というか前回の「『結婚』について」の記事は結構丁寧な言葉で丁寧に書いたのにこれはひどいね!ガハハ!まあいいか

おわり

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