【セミナー参加】"Narrative Practice in Design : TALK #1 ナラティブをデザインの文脈で実践するために" に参加して
10/24 にSHIBAURA HOUSEで開催された上記イベントに参加してきました。
https://narrativepracticeindesign01.peatix.com/
内容
Background
ロンドン芸術大学Central Saint Martins
MA Narrative Environments を受講されてた方々
講座としては物語論、フーコー、自然科学
デザインプロジェクトを実践しながらナラティブを探求
問題意識
Narrativeが役に立つイメージはあるが、明確に定義されていないと感じている
“Narrative Practice in Design” : 木村 恵美理氏&小関 望氏
http://imaginable.co/plist.php
What is narrative? = Story + Discourse
物語をどう話して、物語に何が含まれているかを共有して、議論する
→コミュニケーションデザイン
古くは ラスコーの壁画
"We humans reflect on our world through symbolic stories of our lives.” Joseph Campbell'
Why narrative?
Narrative can relate us to the object / world
対象・世界と我々を関係付ける
対象物を自分ごと化
People can understand rhe idea behind the story
関係付けられることにより意味を理解できる
narrative abilities
情報を伝える・想起させる・価値を提示する・共感させる・想像力を掻き立てる・思い出させる
Narrative makes people take action
キットカット →受験 →勝つというストーリー →生活の価値の一部として共感できる→連鎖的アクション
NarrativeはStoryとDiscourseによるコミュニケーションデザインであり、ストーリーテリングであるという理解。あえて摩擦・波紋を生むことによるコミュニケーションの繋がり・広がり・視点の上昇を意図して行うコミュニケーションである。
What is Story + Discourse ?
Story =登場人物 環境 時間 プロット 命題 出来事
Hero’s Journey
物語世界への誘い→困難との遭遇→試練に打ち勝つ→新たな日常
Discourse =表現する手段+表現する形式 テクストイメージ 空間 パントマイム 音声 映像
誰が語るのか。Narratorによって伝わるメッセージが変わる。
自分ごと化する対象を誰にするかで語り口が変わる
How narrative works?
UX/SxD いかにユーザーに自然な体験を提供するか。
→ユーザーの一人称視点
Narrative どうやって人の心に残すのか?あえて摩擦をつくる
→ユーザー、環境、コンテキストの俯瞰視点
→コンフリクトが一番どこで起きているのか?ユーザーの視点では見つからないかもしれない。ほか他のステークホルダー間かもしれない
SxDでもホリスティックな視点は重要なので、俯瞰視点というよりは、あえて摩擦を作ることに意義を見出す取り組みだと思った。
ケーススタディ
Case study 1:石井 挙之氏
http://journaniyal.weebly.com/3070720117-2536920043.html
商店街に眠るNarrative
郡山商店街 100年以上続く老舗の暖簾をリデザイン
Artist in residence でなにかを残したい 30日間の取り組み
○○屋 ○○堂 が多い
屋号 →歴史の証人
蔵があった 大切な歴史資料を残してた →震災などでなくなっちゃった
どうやって歴史語り継ぐ? →口頭伝承
問題意識
暖簾をなくしてしまうと、江戸からの伝承が途絶える
解決策
老舗の過去現在未来を紡いで新たな屋号と暖簾をつくる
ググれない・足を使って・なにかアクションする
粒を編集してコンセプトを作っていく
プロセスもデザインだ
思い入れをどうやってつくるの 話す言葉も思考も違う
暖簾をくぐると過去現在未来のストーリー仕立てでインスタレーション
道筋をつくる自分自身にもナラティブ
未来に向かって句読点を打てる これからどうしたいか?を自分の口から話せる
クライアントを巻き込むプロセスとしてのNarrative、そしてクライアントが自分の口から話せるようになるという結果はがポジティブだった。
再現性がありそうな取り組みではあるが、効率は悪いだろう。
Case study 2: 永野 レア氏
https://leanagano.com/
Empathy and Narrative Design
National Trustという団体の
Kingston Lacyという建物におけるプロジェクト
Sir William John Bankes アートコレクターお金持ち
同性愛者で追放されたが、帰れぬままアートを集めて飾るようにしていた
プロジェクトでLGBTQの迫害問題を現代に伝えたい
Spanish room インスタレーション
3つの大きな窓からだけ光が入る
LGBTQのコミュニティが今の時代でどのようなチャレンジを経験しているかについて考えさせる・思い起こす
“Displaced”
そこに存在しない彼自身によって語られる
3つの窓に、いろんな国からの経験を映写して語らせる(Bankesも、今の人の経験も)
Narrativeとの関連あまりよくわからず。
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