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【New】cannondale SupersixEvo4

2023年も残すところあと20日。
今年こそ!自転車のデリバリーがコロナ前のように戻るかな…と期待していましたが、やはり自転車選びに苦戦した1年でした。
そんな中でもバイクは進化し続けておりTREKのMadoneやSPECIALIZEDのTARMACなどは最先端バイクを更新した年でもありました。
私たちが推すcannondaleも春先に主砲であるSupersixEvoを4世代目にモデルチェンジさせ、スタンダードモデルもこの9月に新型105(12スピード)を搭載して登場。
今日はその自転車についてお話ししたいです。

SupersixEvoは初代から見てきました。
初代は2012年。
フレーム重量695gという脅威の軽さ!よりもアスファルトに絨毯をひいたかのような乗り心地ととにかく滑らかな加速に驚きました。サガンがグリーンジャージを着るようになったのもこのバイクからですね。

2015年の2代目

2代目SupersixEvoはスリム化と剛性アップ

衝撃的な振動吸収性能の初代モデルに加えて剛性アップとスリム化を果たした2代目。ガチガチな前前作Supersixに対してEvoは柔らか過ぎるという現場の声があったのでしょう。丸みを帯びていた初代に対し、エッジの効いたデザインになり走りのキレ味も増しました。試作段階で当時のプロ選手も「何だこれは!速い!」と絶賛したそうです。
初めてディスクブレーキがシリアスレーサーに搭載されたモデルでもあります。ウェットの下りワインディングでは絶妙なフォークのしなりがフロントのグリップを確実に上げており、突っ張るのではなくオートバイのようにクリッピングポイントに向けて車体を沈めていくイメージがありました。ロードバイクのディスク化は必然だな。と感じたバイクでした。

2019年の3代目

3代目SupersixEvoはエアロ化が進みました

3代目が登場する1年前。cannondaleは今までさんざん「エアロに特化するより、軽さ・剛性・快適性とエアロのバランスが重要」と言って手をつけなかったエアロロードの領域に-世界最速のエアロロードバイク-と謳って「System6」を発表。そして翌年、そのノウハウを落とし込んで作ったモデルがこの3代目です。エアロコクピットとディスクブレーキが標準になり、ハンドル周りのブレーキホースはコラムスペーサーの中に隠すデザインを採用しました。見た目ではシートステーがシートクランプより下側にオフセットして接合。今までのしならせるシートステー構造を捨て、しならないシートステーとよくしなるシートチューブへと大改造されたモデルです。

2023年の現行モデル

現行4代目SupersixEvoはエアロ化が熟成の域に

UCIのエアロ規定が緩和されたことを受け改良されたモデルがこの最新型SupersixEvo。多くのハンドルメーカーがエアロコクピットを作るようになったので、市販品もセットアップできるようになりました。また、ヘッドチューブ前を通していた前後ブレーキホースはステアリングチューブに沿って左右別々に配置されました。この改善によりホースによるステアリングの癖が現れません。ハンドルのキレ角にも制限がなくなりました。ヘッドベアリングを安易に1.5にすることなく1-1/8のままベアリング内にホースを収めているのはコルナゴとこのEvoくらいだと思います。

1-1/8のベアリング内に左右別々にルーティングされるブレーキホース


またDi2のバッテリーをシートポストではなくハンガー前に移動させたことにより低重心化と極端なまでのシートポストのエアロ化に成功しました。

幅15ミリの翼断面シートポスト

シートポストの幅はSupersixがφ31.6、初代Evoがφ27.2、2代目がφ25.4、3代目がカムテイル型で22ミリ、現行4代目はなんと15ミリ幅の翼断面と…どんどんエアロ化されてきています。
Evoと言えば快適性についても語らない訳にはいきません。初代モデルは前述した通り、当時のエンデュランスモデルも含めた全ロードバイクの中で飛び抜けた振動吸収性能を持っていたわけですが、2018年時点で世界一振動吸収に優れたロードバイクは同cannondale社のエンデュランスロード「Synapse Carbon」でした。そして2019年には同じくcannondale社のアルミレーサーモデル「Caad13」がそれに並び、そのカーボンモデルとされる3代目SupersixEvoは当然それを更新してきたわけです。
4代目SupersixEvoはシートステーをさらに下側にオフセットさせ、シートチューブの削り込みもより深くしたことによりリア三角を硬くしたまま乗り心地を向上(トラクションの向上)させ、加速と快適性を高次元でバランスさせています。

より低くなったシートステー
薄くなったシートチューブ下部


3代目の頃にはエアロロードバイク「System6
」とSupersixEvoを使い分けていたプロ選手も現行ではSupersixEvoだけあればどちらもこなせると言っているようです。

そしてこの9月。
その4代目SupersixEvoにスタンダードモデルが追加され、庶民のガレージにもお届けできるようになりました。
主題のSupersixEvo4は一番リーズナブルなモデル。機械式105は出たばかりの12速仕様で価格は税込399,000円。フレーム形状は細かいところも含めて上位モデルと全く共通。カーボングレードがスタンダード仕様につき最上位機種のLAB71と比較して約150g重量増になっている程度の差はありますが価格差を考えると重さは問題にならないでしょうし、900gのフレームは十分軽い部類に入るでしょう。
エアロ性能は同等。少ない予算で最高レベルのエアロ効果と登坂性能をお楽しみください。そして余った予算でホイールを替えるか…遠征にでも使うといいでしょう。

機械式105を搭載して399,000円


ちなみに105Di2モデルは550,000円。
アルテグラDi2モデルはカーボンホイールも付いて760,000円。
ライバル他社がまだ新型を作れていないミドルクラス市場において、今cannondaleは独走中…ここが最先端です!!

機械式ケーブルはフレームの外を通ります。
フォーク内側の気流はフォークブレードによって外側に誘導されダウンチューブにぶつかりにくくなっています
スルーアクスルシャフトの出口は完全に埋められています

百聞は一見にしかず。
現物を是非店頭でご覧になってみてください!
年内納車できるモデル・サイズ、在庫あります。
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