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【連載】cannondale Topstone Carbonについて語ろう vol.1

前回「グラベルロードが熱い!(cannondale Topstone Carbon編)」で簡単にご紹介したcannondale Topstone Carbonについて、もっと掘り下げて解説していきます。

まずはラインナップ。

①Topstone Carbon Sram Force eTap AXS・・・595,000円

②Topstone Carbon Ultegra RX・・・425,000円

③Topstone Carbon Ultegra RX2・・・315,000円

④Topstone Carbon 105・・・275,000円

モデル毎にデザインは異なりますが、全て同じフレーム/フォークです。組み合わせるホイール、コンポーネント、シートポストがグレードの差です。予算で選んでも良いのですが、ホイールの違い(カーボン or アルミ)で選ぶとよいでしょう。リアホイールが特殊(Ai:ホイールセンターが6㎜オフセットしている)なので社外ホイールの選択肢が少ないから交換しない方向で考えるべきです。

私はホイールも含めてコンポーネントすべて取り換えるつもりでベースグレードの④105仕様を選びました。色で決めた気もしますが。
まずはノーマル状態でグラベルバイクの先輩「SLATE」と乗り比べ。

SLATEは2016年、フロントサスペンション付きロードとしてデビュー。軽くて乗り心地がよく、切れのよい加速で評価が高かったCAAD12をベースにフロントに30㎜だけストロークする専用Leftyフォークを搭載。ロードバイクでもMTBでもないSLATEは「何に使う自転車??」→乗るととにかく快適で楽しい!ということで、ハイテクロードに飽きてきたベテランライダーを中心によく売れました。廃盤になった今でも問い合わせがあります。特徴はロードバイク並みに短いリアセンター410㎜に650B×42Cのファットスリックタイヤが標準。外径は700×23Cとロードバイクと同等。リム径が小さい分、軽量で意外と加速がよい。ベースがCAAD12ということも大きなアドバンテージだったのでしょう。

これに対してTopstone Carbonはフロントリジッドでリアが30㎜程度ストロークするピボットレスサスペンションを搭載。700×37Cのブロックの小さなグラベルタイヤが標準です。SLATEのカーボンモデルを期待していたファンには、あまりに普通のシルエットに拍子抜けした人もいるでしょう。なにせLeftyではないのですから。

平地の30㎞/h巡行ではSLATEの踏みは軽く、ゼロ発進からスムーズに30㎞/hに達します。Topstoneは緩やかにスピードが上がり、カーボンらしく持続しやすい特性があります。登り坂でも同じこと。SLATEは右に左にラインを変えて遊びながら登れるのですがTopstoneは終始安定。ダンシングよりシッティングが合っているのかもしれません。シフトワイヤーの取り回しも膝に当たりやすいので、自然と軽いギヤで登るようになります。なんとなく爆撃機(Topstone)と戦闘機(SLATE)の編隊のような図が頭に浮かびました。

そう言えばギヤ比のことを言ってませんでした。

SLATEは52-36T×11-28T、Topstoneは46-30T×11-34T。

SLATEはロードバイクだったんですね。

最近ではこのTopstoneの46-30TのチェーンリングをSLATEに装着するローギヤードカスタムが少し流行っています。2016年当時は46-30Tという考え方はなかったのです。

Vol.2ではグラベル走行について、書いてみます。

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