怒りは自分の怒りで増幅される

最近は全くアンガーマネジメントに関することを書いていないので、たまには書いてみようと思いました。

これは講義で言われたことではないのですが、私が個人的に感じていることです。

怒っている人って、自分が怒っていることで更に怒り出しませんか?

誰かに注意されたり、軽く叱られている時、最初はそんなに強い口調じゃなかったのに、話しているうちにどんどん怒りが大きくなる人っていません?いつの間にか怒鳴り散らしてたり、気づいたら10分くらい怒られ続けてたり、全然関係のない昔のことまで持ち出されたり。

これって、最初に何かに対して怒った時、それを口にすることでどんどん自分の中の感情がヒートアップしているのだと思っています。

怒る=自分が正しい、という感情なので、正しいことを言っている自分は全く間違っていないわけです(その人の中では)。その「自分が発した言葉」を聞いているうちにどんどん「そうだ、俺は正しいんだよ。なんでコイツはそんなことも分からないんだ」「そういやコイツはいつも俺の言うことを分からないな」「そういや半年前もこんなことがあったな」「待てよ5年前にもこんなことがあったな」って感じで、どんどん自分の正しさと相手の間違いが強調され、余計な過去まで思い出して正しさと間違いを補完していくのです。

その結果、最初は注意する程度、少し叱る程度だったのが、いつの間にかヒートアップして激怒に変わったりするのだと思います。ネットの炎上とかでもそうですよね。自分が書いた文章を目にして、更にヒートアップしてどんどん内容がエスカレートする。

これって、誰もに起こり得ることですよね。誰もが同じような状況になり得る。良いとか悪いとかじゃなくて、人間が感情の生き物である以上、誰もがこういうことは発生する可能性があります。

「俺は絶対にこんなことしないよ」「私がこんなふうになるなんてありえない」と思っている人、思い返してみてください。近いことは何度か発生しているはずです。

逆に、怒られる側になったケースもあると思います。私も何度も同様のケースに巡り会いましたね。気づいたら怒鳴られてる。意味不明です。

自分が急に激怒したりしないようにするためにはどうするか。

個人的にベストだと思っているのは、やはり6秒ルールです。最初に叱ったり注意したりしそうになった時、まずは6秒ルールで気持ちを落ち着けてから、その事実だけを指摘する。感情で指摘しない。これだけでだいぶ変わると思います。

ネットのコメントはどうか。こっちは送信ボタンを押す前に6秒待ちましょう。そしたら気持ちが落ち着くので、それからコメントを見直してみましょう。自分が書いた内容に対して、赤面するはずです。

逆に怒られる側だったとしたらどうか。これはもう柳の木の下のミノムシのように、嵐が去るのをじっと待つだけです。下手に反論すると火に油を注ぐだけです。そこで反論したり怒ったりすると、もう完全にバトルになるだけなので、こちらが大人になってあげましょう。

こう考えると、やはり怒りを感じたときの6秒ルールってかなり強力だな、と思います。これを使いこなせると、無駄な怒りが減るし、こちらの要求をちゃんと冷静に伝えられるようになります。

こういったエッセンスを、このNoteでも講座でも伝えていければ、と思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?