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【原稿&トーク音声】2022年12月ゴスペルアワー「キリストと幸福の王子」

父母コンビでお届けしているラジオ「ゴスペルアワー」の「原稿」を、トーク部分の「音声」と共に、ラジオの再放送が終わってから投稿しています。ラジオ内で紹介した歌は、どなたかがアップされているyoutubeから探して埋め込ませていただきます。(youtubeで見つけられなかった場合はご紹介できませんがご了承ください。)
ラジオでゴスペルアワーを聴くことができない方にも、ゴスペル(=福音・良い知らせ・グッドニュース)が届きますように!

下記リンクの、Youtube「ラジオ・ゴスペルアワー」の再生リストで、これまでのトーク音声&音楽を通してお聞きいただくこともできます。

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トーク1 

父:みなさん、(父母)こんばんは (母)2022年12月のゴスペルアワーの時間です。

父:ゴスペルアワーの「ゴスペル」とは、「福音・良い知らせ・グッドニュース」という意味です。天地万物をつくられた創造主・神様がおられて、私たちを罪から救うため、約2000年前に、神が人となってこの地上にうまれてくださったのが、イエス・キリストです。

母:このイエス・キリストが、私たちの罪の身代わりとなって、十字架で死んで、葬られ、三日目によみがえり、復活したことがゴスペル・福音だと聖書は教えています。

父:イエス様を私の罪からの救い主として信じるだけで、罪がゆるされ、神の子とされ、永遠の命が与えられて、神の国、天の御国に入れていただけるということが聖書の中で約束されています。

母: 2022年12月、今年、最後のゴスペルアワーです。
 毎年12月のゴスペルアワーはクリスマスのお話を紹介しています。

父: はい、今日のゴスペルアワーは「キリストと幸福(しあわせ)の王子」というテーマでお届けします。

母:「幸福(しあわせ)の王子」というお話はアイルランド出身のオスカー・ワイルドが1888年34才の時に発表した短編小説ですね。

父:はい、日本ではここ最近30年の間だけでも、25人の人によって翻訳・出版されている有名なお話です。

母:今は学校の教科書でも紹介されているお話みたいですので、多くの方がこのお話の内容は覚えておられると思います。今日は「幸福(しあわせ)の王子」のお話のあらすじを簡単にご紹介したいと思います。

父:ある小さな町に、その町を一望できる銅像が立っていました。その像は全身が金箔で覆われ、目にはサファイア、腰の剣(つるぎ)にはルビーがあしらわれた、それはそれは立派な銅像でした。

母:人々はこの像を『幸福(しあわせ)の王子』と呼んでいました。夏が終わり秋も過ぎる頃、仲間とはぐれた一羽のツバメが暖かな南の国に向かって急いでいました。丁度この町に差し掛かった時、少し休もうと、この銅像の足元に降り立ちました。

父:夜になりました。雨がツバメに当たりました。「あれ、おかしいな〜?空は晴れているのに?」ふと見上げると王子の頬をつたって涙が流れ落ちています。

母:はい、お話の続きは、今日最初の賛美の後におとどけします。
今日の最初の歌は、「讃美歌103番」です。

父:それでは、どうぞお聞きください。

※ゴスペルアワーで紹介した歌をyoutubeから探して貼り付けています


トーク2 

父:「讃美歌103番 」をお届けしました。

母:今日のゴスペルアワーは「キリストと幸福(しあわせ)の王子」というテーマでお届けしています。

父:ツバメがふと見上げると王子の頬をつたって涙が流れ落ちています。

母:「どうかしましたか?」ツバメが聞くと、王子は答えました。

父:『こうしてここに立っていると、町のあちらこちらに悲しんでる人達が見えて、泣かずにはおられないんだよ。』そしてツバメにお願いしました『ずっと向こうの路地に小さい家がある。そこの子どもが病気で、薬も買えないほど貧しいんだが、私の剣にあるルビーをその家に届けてもらえないか』

母:ツバメはルビーをその家に届けました。

父:次の日、南の国に旅立つために別れを告げに来たツバメに王子は再び言いました。『もう一晩私の使いをしてくれないか?私の目のサファイアをある家に届けてほしいんだ』

母:ツバメは仕方なく引き受けました。

父:そしてその次の日にも『もう片方の目のサファイアをあそこでマッチを落として泣いている可哀そうな少女に届けてくれないだろうか』と頼みました。

母:ツバメは言いました『王子様それはだめです。そんな事をすれば、あなたは目が見えなくなってしいます』

父:王子は答えました。『わかっている。でもそうしてほしいのだ』
 ツバメはサファイアを娘に届けに行きました。

母:そして戻ってきたツバメに王子は言いました。

父:『ありがとう!ツバメ君、急いで南の国にお行き、もう冬がそこまで来ているから』でも、ツバメは言いました

母:『いいえ王子様。私はあなたの傍(そば)にいる事にします。そしてあなたの目になろうと決めました』

父:はい、それではここで、今日の2曲目の歌をおとどけします。
  「讃美歌111番」です。
母:どうぞお聞きください。

※ゴスペルアワーで紹介した歌をyoutubeから探して貼り付けています

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トーク3 


父:「讃美歌111番 」をおとどけしました。

母:今日のゴスペルアワーは「キリストと幸福(しあわせ)の王子」というテーマでお届けしています。

父:その日からツバメは町のあちらこちらに行っては、その日どんな事があったかを王子に知らせました。それを聞いて王子は『私の体の金をはがしてその人達に届けてくれないか』とツバメに言いました。

母:ツバメは一枚また一枚と金箔をはがしては困っている人や貧しい人の元に届けに行きました。『幸福(しあわせ)の王子』は輝きを失い、どんどんみすぼらしくなっていきました。そしてそれに反するように町の人達には笑顔が戻り、通りの子供達には元気な声が戻ってきました。

父:冷たい冷たい雪が降り始めた夜、ツバメはいよいよ自分の命の終わりの日が来た事を知り、最後の力をふりしぼって王子の肩にとまり、王子に別れを告げました。そしてそっと王子に口づけをして、息絶えて王子の足元に落ちてしました。その瞬間、王子の心臓がパチッと音を立て割れました。

母:町の人達はなにも知りませんでした。何もかも失った『幸福(しあわせ)の王子』を見て『なんてみすぼらしい像だ!こんなものは何の役にも立たない!』
そう言って、銅像を炉に投げ込んで溶かしてしまいました。

父:しかし王子の割れた心臓だけは溶けずに残ったのです。
工場長は不思議に思いながらも、それをゴミ溜めに投げ捨てました。

母:そこにはツバメも捨てられていました。

父:それでは今日の3曲目の歌をお届けします。
「讃美歌第二編219番 」という歌です。

母:それではお聞きください。

※ゴスペルアワーで紹介した歌をyoutubeから探して貼り付けています

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トーク4 

父:「讃美歌第二編219 」をお届けしました。

母:今日のゴスペルアワーは「キリストと幸福(しあわせ)の王子」というテーマでお届けしています。

父:「幸福(しあわせ)の王子」のお話の最後にはどんな言葉が書かれていると思いますか。神さまは天使に言いました。この町で最も尊いものを2つ持って来なさい。
天使はゴミ溜めの中からそっと、割れた王子の心臓と死んだツバメをとって、静かに天に昇って行きました。
  神様はいいました。「よい選択だ。天国の庭で、この鳥は永遠に歌い続けるだろう。黄金の都で、この幸福(しあわせ)な王子は、私をたたえるだろう」。

母:クリスチャンの曽野綾子さんの翻訳では最後の文章は次のように翻訳されています。

父:「お前はいいものを選んだ。私の天国の庭では、このつばめは永遠に歌い続けるだろうし、私の黄金の町で『幸福(しあわせ)の王子』は、ずっと私と共にいるだろう」

母:この物語を読む時、多くの人の心は温められるのではないでしょうか。それはこの物語の中に自分を犠牲にしても相手の事を思う、いわゆる『自己犠牲の愛』を見出すことができるからだと思います。

父:実はこの物語の幸福の王子にはモデルがあります。それはイエス・キリストです。イエスさまはご自分の持っている全てのものをことごとく捨てられた方です。神のあり方を捨てられました。仕えられる事を捨て、ユダヤ人の王である事を捨て、ゆっくり休める場所を捨て、あらゆる称賛を捨て、自分の為の時間を捨て、時には食べる事すら忘れ、そして十字架の上では、ご自身の命までをも捨てられたのです。

母:イエス様の心には何もかも捨ててでもどうしても叶えたい一つの願いがありました。それは『父よ彼らを赦して下さい、彼等は何をしているのか自分で分からないのです』と言う十字架の上での祈りに凝縮されています。

父:それは全ての人が神さまの前に罪赦されて、永遠のいのちを持つ事でした。究極の自己犠牲の愛がここに溢れています。

母:聖書の言葉。『神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。』。

父:私達を救うために一切のものを捨てられたイエス・キリストを神さまはこの世界にあたえて下さいました。実はこれこそがクリスマスを祝う本当の理由なのです。

母:神さまは、私達が生きる事に疲れたり、悲しんでいたり、困難や死を前に、恐怖と絶望に呑み込まれているのを見て、心を痛めておられます。

父:その苦しみから私たちを解放する為に、イエスさまをこの世界に送って下さいました。そしてもし、あなたがまだ神さまから、このかけがえのないプレゼントを受け取っていないとするなら、神さまのこころは今も痛んでいるのです。
もうすぐクリスマスです。神さまからのプレゼントを是非受け取って下さい。

母;教会に一度も行かれたことのない方は、ぜひ、今月、いや次の日曜日、お近くの教会に行ってみてください。
日曜日の朝10時半から、普段着のままで、手ぶらで、お気軽においでください。

父:それでは最後に、ゴスペルアワーのテーマソング 「きみは愛されるために生まれた」を聞きながらお別れしたいと思います。あなたも愛されていることを忘れないでください。 今夜もゴスペルアワーを聞いて下さりありがとうございました。

父:それでは  母:この次は  父:来年1月にまた  
母:お耳に  父母:かかりましょう。

※ゴスペルアワーで紹介した歌をyoutubeから探して貼り付けています

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◆本放送:第1金曜日 19時~
◆再放送:翌週金曜日 19時~
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