小説"倫子" 女学校5
大学の受験日に憧れの人の隣に、、、、、、、
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昭和40年はじめの頃の
大学受験は
団塊の世代を迎え
狭き門です。
公立は
旧帝大の一期校
地方の国立大学の二期校
それに
県立府立私立などの中間校
の三種類です。
とても
とても
一期校は無理なので
中間校と
二期校を
目指していました。
その名の通り
試験は
一期校から始まり
中間校
二期校となります。
倫子は
公立一本ですので
中間校と
二期校を
二回受験することになります。
冬の寒い日でした。
体が温まるようにと
朝食に
お肉を食べて
自宅を出
電車に乗りました。
いつもの電車より
1時間も早いので
すいていました。
彼は絶対に乗っていないと
思っていた倫子ですが
イスに座って
問題集を出して
最後のチェックをしようと
目を上げたとき
きっちりした制服姿の
男の子が
目に入りました。
「えっ
彼だわ
なんで何でよ」
と思いました。
そして
もっと
衝撃的だったのは
セーラー服の女性が
隣に座って
楽しげに
話していることでした。
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