小説"倫子" 女子校2
通学の電車の中である男の子に会ってしまいます。
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当時の
高校には
厳しい校則があって
とても
恋愛は出来ません。
もし校則が許しても
倫子は
自分から
その男の子に
声など掛けれるはずもなかったのですが
校則が
うらやましく思っていました。
その男の子は
倫子乗る電車に既に乗っていて
倫子が
次の駅で降りても
乗っていました。
いろんなことから
その男の子は
倫子が下りる
次の次の駅の
高校の生徒であることがわかっていました。
倫子の女子校が
創立記念日で
休みだった
7月のある日
私服で
同じ電車に乗ってみました。
ドキドキしました。
その男の子は
いつものように
ボタンを外して
電車に乗っていました。
次の駅で降りず
次の次の駅で
倫子は
降りました。
その男の子は
電車を降りる前に
ボタンを留めて
詰め襟をとめて
帽子を
正しく被って
改札を出ました。
学校に着くと
校舎の中に
消えました。
男の子の後を付けて
高校まで
つけていった
倫子は
胸がドキドキしました。
不良ぽくない
まじめな男の子を見て
もっとドキドキしました。
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