G'day mate!ができるまで-Episode.2-
どうも!Michiです。
前回は、G'day mate!を始めるまでの経緯をお話をしました!
それでは今回は、G'day mate!「間借り編」のお話をしたいと思います。
1.間借り店舗って何?〜Michiが考える間借り店舗ってこう!の巻〜
前回の話でやっと間借り店舗としてキューバサンド専門店「G'day mate!」をスタートしたわけですが......「そもそも間借り店舗って何?」という方もいると思うので、改めて簡単に説明したいと思います!
間借り店舗とは....簡単に言うと
”既存の飲食店の空き時間に店舗を一時的に借りて、新しいサービス(商品)を提供すること”だと思っています。
少し前から流行している”間借りカレー”や”ヤドカリカレー"などと聞いたことがある方も多いと思います。(カレーは場所や機材を最小限で、お店独自の個性を出しやすく原価率も低いので間借り店舗の代表格になっています。)そんなカレーを筆頭に、空いた時間を有効活用したい店舗オーナーと低コストで飲食店を始めたい個人事業主を要望を叶えた営業スタイルが間借り店舗です。ちなみに、「G'day mate!」を始めたときは、軒先ビジネスさんを活用させていただきました。登録店舗も多く、見学もできサポートもあったので初心者には心強いサービスでした!
これから間借り店舗を始めてみたいな、と思っている方は是非チェックしておくと良いと思います。
また、個人的に間借りにはこのようなメリット・デメリットがあると思いました。
間借りのメリット
・低コストで開業ができる
・短期間でもスタートができる
・実際に店舗を持つ前のテスト営業として活用できる
・営業場所のニーズがわかる
間借りのデメリット
・営業時間が限られている
・機材や食材の保管場所を最小限に抑える必要がある
・上記2点から販売するメニューを絞る必要がある
・アイドルタイムの営業のため飲食店のニーズが薄い時間帯の営業になる
お店の特性やオーナーさんとのやりとりも人それぞれなので、全ての店舗に当てはまらないかもしれないですが、ざっくりあげるとこのような感じかな。
間借り店舗で営業をしてみると今まで想像していなかった問題点や発見が多くあるので、個人的には、飲食店を開業したことがない方は1度間借りで力試しをしてみると、大変勉強になるな!と思いました。
それでは、「G'day mate!」は実際間借り店舗をスタートしてみてどうだったのか?
2.間借り店舗始めました〜G'day mate!間借りやってみたってよの巻〜
間借り店舗としてスタートした当初、軒先ビジネスさんを通して営業しているお店は少なかったので、ありがたいことにメディアに取り上げて頂き最初からPRができたので助かりました。。
(その記事がこちら↓)
ここで感じたことは、まず出店する場所の大切さ!
「G'day mate!」は渋谷のんべい横丁のCURVAさんの日中の時間を間借りで貸していただき、営業をしていました。
渋谷駅から徒歩3分以内というアクセスの良さから、取り上げていただいた記事を見てご来店いただく方や、映画「シェフ」を観てキューバサンドが食べたくなって調べたら、渋谷にあったので来ました!という方など、ネットの情報を通してご来店いただくことがほとんどでした。
また日中は閑散とした横丁も、あるターゲットにはニーズのある場所でした。それは、海外観光客の方。もともと「G'day mate!」を始めたときに海外のパブのような雰囲気なったらかっこいいなーと思っていたので、お店の雰囲気と海外観光客の需要を考えてCURVAさんの店舗を間借りすることに決めていました。
そのためお店は当初から作りたかった、海外観光客の方に向けて、昼飲みが出来るお店をアピール。
海外観光客の方は、昼から日本のビールと日本のウィスキーが飲みたいだろろう!と思っていたので、最初に考えていた海外産のドリンクより国産のドリンクを置き打ち出し、昼から国産のお酒を飲めることを看板に書き入店しやすくしていました。
その予想は的中して、横丁で日中OPENしているお店があると知ると、お酒を飲みに来店。さらに飲みながら話をしていたら、また違う海外観光客の方が来てお酒を飲む。
そうすると自然にお客さん同士で日本の観光情報交換が始まるんですよ。
これも僕がしたかった事で、実際バックパッカーハウスを周っていた時、ガイドブックなんて一度も見たこと無く、現地の人のオススメを聞いて回ったり、ローカルの人がいっぱいいる程ワクワクしていたので、こっちに来てる人にもガイドブックに載ってない所を教えてあげてました。
その頃ホテルでバイトしてたり、渋谷で大人気のウォーキングツアーガイドの人達とも仲が良かったのでオススメ情報が沢山あったこともラッキーでした。
とにかく、初期費用を最低限に抑えていたので、PRにかけられるお金は0でした。だけど、運よく「アクセスの良さ」「場所のニーズにあった商品を打ち出す」ことで自然とお客さんが足を運んでくださり本当に助かりました。。。
そしてどれだけ料理を作れて、店長を経験してお店の売上を作ることができても、0→1の開業の場合、お店作りで1番大切なことはマーケティングなんだと気づかされました。また、同じ日にオープンしたお隣さんにウェブマーケティングの事を教えてもらえたのが大きく、自分にもできそうなinstagramのやり方を勉強しながら更新を続けていくと、その効果もあり、instagramを見て来店してくださる方も増えて来ました。
振り返ってみると、間借り店舗として「G'day mate!」をスタートしてから、こんな感じでお客さんが実際来店してくださるようになっていきました。
(↑来店のきっかけの要素・ニーズ・リピートきっかけの要素の○がたくさんあればあるほど、来店やリピートの機会が増えると思います。)
間借り店舗をしていた時、間借りをやってみたくて・・・と嬉しい相談をしに来てくださった方が何人かいました。
僕の場合、「G'day mate!」をスタートした後に、映画「シェフ」がアマゾンプライムで見られるようになったり(最近はさらにNetFlixでも見られるようになりましたねー。まさかのこのタイミング!)TVや雑誌やWEBメディアに取り上げていただきとラッキー続きだったので、なんとか続けられたのかな?と思っています。
かっこいいなぁ!やってみたいなぁ!だけで僕は始めたけど、先ほどの図のように来店動機を考えて、最初からメニュー作成やSNS運用の方向性を作っておくともっと楽にできたのかなーと思います。(もしこれから始める方がいたら相談にのるので連絡くださいー。)
そして、もうひとつ大切なことが、本質からブレないこと。僕の場合の本質は、色々な人がフラットにワイワイできる場所を作ることでした。だから、変にかっこつけ過ぎたり、かしこまった雰囲気にもならないように、適度にテキトーでいることを大切にしていました。(知っている人は知っていると思うが・・・)
正直...1人でひたすらお客さんを待っているのはめちゃくちゃ精神的にしんどいです!アルバイトを雇う余裕もなかったので、1人で「何がいけないんだろう」「何が必要だろう」と思って軽くうつ状態になりました。笑
でも、お客さんと話しながら一緒にお酒を飲んだり、雨で寒い日は早めに閉めたりして、雇われの時はできなかった方法で楽を見つけて息抜きをしていました。
あれなんだっけ、あ、そうだそうだ。
本質からブレないことでしたね。
そう、どんなお店をやりたいのか。なんでやりたいのか。そこがわからなくなってしまうと、お客さんのニーズに合わせるだけのつまらないお店になってしまうし(個性のないよくあるお店になって埋もれる)、逆にやりたい事だけをやっているとニーズにハマらず来店に繋がらない。
(↑かなり大雑把なイメージ図)
僕の場合、流行に流されてオーガニック野菜を使えば流行るかなとか思って、新しい打ち出しに変えようとして(キューバサンドとは真逆の方向性・・・)迷走したことがありました。
しかし、本質に沿って考えて、今あるニーズを見るとやらなくちゃいけないことが見えてきて、結果ブレずに続けることができました。
だから、間借りと言えど小さくとも開業するのであれば
簡単でも良いので、事業計画書を作成した方が良いと思います。
ちなみに僕は作っていませんでした。笑
事業計画書というと難しく考えちゃいますが、「飲食 マーケティング」とか「飲食 コンセプト」で検索するとたくさんの記事が出てくるので、参考にすると良いと思います。多分これを読んでる人からすると、当たり前だろ〜って感じですよね。だけど、僕はこんな難しいことを考え始めると、眠くなります。。。マジで。
僕の場合は、本当に経営とかマーケティングを全く勉強してこなかったので、いきあたりばったりでしたがこうやって振り返ってみると本当に間借りで始めててよかったなーと思ってます。実店舗だったらすぐに潰れていただろうな...
色々書きましたが、なんだかんだで最終的にはやってみないと何もわからなかったし、何も始まらない!という事だってばよ!!
3.間借りって稼げるの?〜本音でお話しましょうの巻〜
では実際、間借りでお金が稼げるのかと言うと、正直プラスにするのは難しかったです。
こんな感じで↓当初収支計画を考えていました。
キューバサンドは、単品の場合原価率が高く43%
ポテトとドリンクのセットで40%
海外観光客の方のドリンク需要が多かったため、ドリンクで原価率が下がりTOTALで30%だったら優秀な方でした。
映画「シェフ」の効果があり、来店きっかけになるキューバサンドですが仕込みの手間とこの原価率の高さは間借り店舗では、結構辛かったです...
一般の店舗だと、他のメニューで幅を持たせて原価率を下げることができるのですが、「G'day mate!」の場合は機材や食材の保管場所、仕込みをする場所の関係で、ほぼキューバサンドに絞って営業をしていました。
そのため「ドリンクのおかわりで客単価を伸ばす」か「来店数を伸ばす」という方法で売上の安定を目指しました。
「ドリンクのおかわりで客単価を伸ばす」については、海外観光客の方むけでした。彼は、1週間〜の滞在になるため、滞在中のリピート率をあげてもら得るコミュニケーションをよくとるようにしていました。
また、「来店数を伸ばす」についてはinstagramの投稿でファンを増やすことで地道に行っていました。
こうして、固定のお客さんができるまで4カ月ほどかかりました。
それでも考えていた収支計画にはなかなか届かず、人件費である僕の収入を減らしてなんとか継続できる状態。。。売上については、実際、頭で数字を叩くほど売上に繋げるにはなかなか難しかったです。やはり継続していかないと、ファンはつかないので継続できるタフさが必要ですね。。。(僕の場合、お金の余力はなかったので身体のタフさで乗り切りました!笑)
4.新しいステージへ!〜店舗を飛び出すの巻〜
「G'day mate!」の場合、キューバサンドの原価率の高さが大きなネックになっていたので利益を出すのに、どうしても認知と顧客を得るために時間が必要でした。
そんな時に、声がかかるようになったのが、イベント出店のお話。
まだまだキューバサンドの認知がされていないのが正直なところ...。
より多くの方に、キューバサンドを知ってもらうために多くの人が集まるイベントに出店をすることでPRができる!と思いました。
「待っているより、人がいるところに飛び込もう〜」
そんな気持ちでした。笑
しかし、渋谷のんべい横丁の固定のお客さんもいらしたので、お店を離れるのは心苦しかったです。だた、あの映画「シェフ」のように自由にキューバサンド売って働く姿も一緒にコンテンツとしてファンの方に届けられればもっと映画に近づいて楽しいかもしれない!と思い、渋谷のんべい横丁の間借り店舗を飛び出しました!
こうして、これまでを振り返って見ると...「G'day mate!」を続けていられるの不思議なほど無計画。笑
でも、ここまで振り返って間借りを始めて良かったなと思うことは
・間借りは低コストで飲食店を開業するのにとっても勉強になる場所
・新しいチャレンジをする事でキューバサンドのお兄さんとして新しい人脈が繋がっていった
という事です。
そして、やっぱり応援してくださる方や、気にかけてくださっている方、食べに来てくださる方、みなさんと理想の空間をたくさんの方と一緒に作っていっている感じが楽しくて続けていられるんだな!と実感じました。
いつも本当に、、、ありがとうございます!
はっっ!
今回は少しいつもと違って固い感じになってしまった!
次回は、イベント編のお話と新しいチャレンジについてもう少し楽しくお話したいと思います!
では、また!
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