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地方映画館のTwitterアカウントをぼっち運用して1年でフォロワー1万人増やした話

みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
グットコミュニケーションズカンパニーの福士です。

私はまだ1月に入社したばかりです。
それまで何をしていたかというと…
新卒から2年半ほど、地方の映画館に勤務していました。

大学生で映画の世界にドはまりした私が、夢にまで見た映画館勤務!
…だったのですが、入社からほどなくして上司にこう言い渡されました。

上司「あなたは若いから、SNSにすごく詳しいでしょ?Twitter頼んだわよ?うちの知名度、上げてほしいのよ!」

新卒の私(SNS?Twitter?…詳しいとは?…え、どのくらい詳しいと思われてる?!知名度上げろってどうやってですか!??)

かっこ内の言葉は胸の中にしまい込み、
二つ返事で「頑張ります!」と、愚かな私は返事をしてしまったのです。

そんな企業SNS運用ど素人の私が、試行錯誤を繰り返した結果、
1年でフォロワー+1万人以上を達成したのです!!

今回はそのプロセスを皆さんにお伝えします。
※あくまでも企業SNS運用どっっっ素人が導き出したプロセスであることはご了承くださいませ…一体験談として、何かの参考になれば幸いです。


まず初めに・・・ゴールの状態を明確化!

課題解決をするためには当然のことですが、ゴールの状態は可能な限り明確であるほどいいですよね!
しかし現状は「知名度を上げたい」というアバウトなゴールです。
この時は以下のように決めました。

フォロワーを1万人増やす=知名度が上がったとみなす


1.アカウントの問題点を洗い出す

  • フォロワーの約6割が検証目的のアカウント

  • アクティブに反応してくれるアカウントはフォロワー数に対して約1割

  • 投稿頻度は週に3回と少ない

  • 投稿タイミングが不定期

  • 主な投稿は毎週のスケジュール変更のお知らせにとどまっている

などなど、問題点としてあげました。

2.既存のアクティブなフォロワー(=ファン)について分析する

上記の問題点を踏まえ、まずはすでに投稿を見て反応をしてくれているフォロワーについて、もっと知る必要があると判断しました。
そのフォロワーたちが反応の頻度を増やしてくれることにより、高エンゲージメントを得て、投稿が広がり、新たなフォロワーの獲得につなげていくのが目的です。

<反応のいい投稿内容と悪い投稿内容を分析し、そこからフォロワーの特徴を掴む>
それぞれの投稿の特徴をあげ、なぜ良かったの、悪かったのかを探りました。この時は以下のような人たちであることがわかりました。

  • 社会人が9割

  • 映画が好き

  • 映画館で映画を見ることが好き

  • 映画のグッズや予告編にも非常に興味がある

  • ドラマを見ている人の割合も多い

3.高エンゲージメントを得るための環境づくり

<1>時間帯は影響しているか?


フォロワーがよくTwitterを見ている時間を探りました。
当時のツイッターはデフォルトが時系列準であったため、フォロワーがTL上にいるタイミングで投稿することは欠かせません。
※現在は選択制ではありますが、デフォルトで表示されているのはアルゴリズム順の「おすすめ」のTLになっています。

例)テレビで映画が放送される「金曜日の夜8時頃~24時頃」
⇒最も反応が得られやすい時間帯であると仮定しました。

<2>投稿内容はどんなものが高エンゲージメントを得ているか?


テキストの雰囲気・絵文字量・ハッシュタグの有無・クリエイティブの有無と種類など、細かいですが要素は多く存在しますね。
これらの要素が影響しているかどうかを過去の投稿をもとに探りました。
また方法として、投稿の反応を見るだけでなく、反応したフォロワーのほかの投稿や、いいねをしている投稿を見ておくことや、エゴサーチも有効的な手段でした。
一つ上記を踏まえて例を挙げると・・・
例)映画ファンが購入する確率の高い(=興味を持ちやすいネタ)とされる映画パンフレットの投稿。パンフレットの写真も添えて、作品内容の概要と合わせ、ユーモアを交えたテキストで投稿

<3>求められている投稿の方向性は?


☆ツイッターライクな投稿を求められているのか?
★公式らしいシンプルでかしこまった投稿を求められているのか?

恐らくすべての企業アカウントが通る道…どちらかに振り切る必要があるか?使い分けるのか?私もとても悩みました。
もちろん企業のイメージによって使い分ける必要がありますし、
程度の問題もあります。

この時は特に上司や上層部からは何も意見がなく・・・(´;ω;`)
そのため「どっちを求められているのか?」ということに重点をおきました。

その結果、下記のように決めました。

  • お知らせ関連は公式らしくシンプルかつ分かりやすい表現を使い、かしこまった投稿にする。

  • それ以外はツイッターライクな表現に振り切る(炎上要素には十分に注意する)

多くの企業では通常、SNSの運用に関する方針であったり、
「おふざけはやめてね?」などの何かしらのしがらみがあるのが普通かと思います。

しかし、通常のTwitterユーザーと企業アカウントの大きな違いは、

「見ている人にとって有益であるか・楽しめる内容になっているか」
⇒見る側の視点に立てているかどうか?が重要であると考えました。

★自分本位な投稿にならないこと
★見ている人が100人いたなら、可能な限り100人ともネガティブな印象を持たないよいうに工夫すること

※本当に困るのは運用方針がないことなのですがね!!!

4.「フォロワーの反応を狙った投稿をする→分析する→反省点を踏まえて投稿」を1か月間繰り返す

これまでのステップを踏まえて、1週間ごとに投稿スケジュールを組んでいきました。
どんどん投稿を繰り返すうちに、次第に反応を多く得られる投稿の傾向が見えてきました!!!(*´▽`*)
  

5.ここぞで出すネタをあらかじめ定め、ここぞのタイミングで撃つ!

映画館のアカウントなので、上映している作品に関連する内容を常々投稿していました。もちろんあらかじめ上映する作品は決まっているため、その作品の人気度や評価、ファンの期待しているポイントなどについて探りを入れておきます。

数ある作品の中でも、特にTwitterでのアクティブユーザーが多いような作品は高エンゲージメントを得られる投稿になりやすいです。
分かりやすいのが、アニメの映画化作品、アイドルの出演している作品、人気俳優の出ている作品でした。

このような作品の公開に合わせて、作戦を立てます!

例)「コアファンの多いアニメ映画」
          ↓
館内にオリジナルのフォトスポットを作成する
          ↓
そのアニメの放送時間に合わせてフォトスポットの写真と一緒に投稿
※必ずファンが使うハッシュタグをつける
※必ず映画館名のハッシュタグをつける
          ↓
高エンゲージメントGET!!!

このように予定されているイベント発生に合わせて狙った投稿をします。
★さらに・・・
・投稿にコメントがついたら進んで絡みに行く
⇒コメントしてくれたことに丁寧に感謝の気持ちを伝えつつ、コンテンツの内容にも触れた会話をすると、好感度がUPし、今後の別コンテンツにも反応してくれるようになります。

最後に…

「認知度が上がる=フォロワー増加」という目標に対し、
こうして私は1年をかけて、少しずつアクティブユーザーの増加に成功し、目標を達成することができました✨
その結果、私が思う企業SNSアカウント運用で一番大切なことはこのことだと結論付けます。
「ユーザー視点に立ったコンテンツを発信できているか」
やはりこれに尽きるなと!!!

運用しているとつい、誰に向けた発信をしているか?ということよりも、
面白いか?面白くないか?ということばかりに目が行くようになってきますよね。そうなるとどんどん、自分基準で独りよがりな発信になってしまいます。頑張っているがゆえに…反応がないと悲しくなり、モチベーションが下がってしまいます。
そうならないために頑張る方向性を見失わず、「この発信をすることでどんな人たちに、どんな気持ちになってもらうことが目的なのか?」という相手ベースな考え方で、これからも企業SNS運用していけたらいいなと!!

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