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クレナズムのツアーに行った話。

12月3日、金曜日に代官山UNITにて行われた「クレナズム ワンマンツアー2021 〜本州を通りもん〜」に行ってきた。SOLD OUTだったらしい。

クレナズムを知ったきっかけはYouTubeのおすすめ機能で流れてきた「夜に溺れて」という曲である。

イントロの美しいギターフレーズとか、透き通るような歌声とかに魅力を感じてかなりハマっていった。

そんな中、今年の夏頃(?)に今回のツアーが発表され、それを見た瞬間、

「行くしかない。」

と感じ、すぐさま応募した。
先着順だったらしく、すぐにチケットが用意された。

ツアー当日。

当日は雲ひとつない快晴だった。自然と「ラテラルアーク」という曲を口ずさみながら、高鳴る胸をおさえて会場である代官山UNITへと向かった。

場内のBGMが止まり、照明が消える。
この瞬間が一番興奮する。

赤い光が会場を照らすとともに、轟音が鳴り響く。クレナズムのメンバーが登場し、各々が自分の位置につき、楽器を持つ。

「福岡クレナズムです!よろしくお願いします!」

Vo.萌映さんが叫ぶと会場の雰囲気が一気に変わった。
そして一曲目が演奏されることになる。(セトリについてはネタバレになるので非公開)

それでは、ツアーの感想に行こう。
率直に言うと今回のツアーは、

"過去最高レベルのライブを見た"
と強く感じた。

クレナズムのライブに行く前までは、曲調的に穏やかなライブが行われるだろうと考えていた。

しかしそれは大きな間違いで、マーシャルのアンプから鳴り響く轟音のギターサウンドは鼓膜を突き破るほどの激しさを持っていた。Vo.萌映さんも普段話してる様子からは想像できないほど曲の世界に入り込み、髪を振り乱していた(好き)。そしてドラムのしゅうたさんとベースのまこさんが二人で笑い合いながら演奏しているところも尊かった。
いい意味で音源通りではない、ライブならではの良い音楽が常に鳴り響いていた。(新曲?って思うほど大きなアレンジがされたものもあった)
音楽だけではなく、演奏中の背景の映像もかなり手の込んだものとなっていて、曲の世界観を聴覚だけでなく視覚にも強烈に訴えていた。

このクレナズムというバンドを一言で表すと、

シューゲイザーとポップスの融合体

であると思う。

シューゲイザーの要素である轟音のギターサウンドの中でも、Vo.萌映さんの美しい歌声が殺されていない。
そして、歌詞やメロディの中にポップスの要素も散りばめられており、シューゲイザーの負の部分を打ち消しているように思える。
その丁度いいバランスが、演者と観客の間に強力な一体感を生み出している。僕はその感動に押しつぶされそうになりながら、最後までライブを見ていた。

本当に行ってよかった。

今までライブが終わった後は、そのライブが終わってしまったことに対する喪失感で満たされていた。その感覚は今回も少なからず存在していたかもしれない。

でも、今回はいつもと違う。

僕の心は、そのほとんどが感動と感謝で満ち溢れていた。

音楽の可能性。僕をこんなにも生かしてくれた。
今回のライブに携わってくれたスタッフの一人一人の想い、開催に向けて試行錯誤を繰り返してこのステージを用意してくれたこと、演者であるクレナズムの皆さんが体調を崩すことなく元気な姿を見せてくれたこと。
観客全員がルールを守って行動したこと。
いろんな奇跡が積み重なって、この素晴らしいライブが完成したと思うと泣けてくる。
ありがとう。

音楽は死なない。人類が死なない限り。

p.s. 最後の物販でクレナズムの皆さんとお話ししたかったけど行列がすごくてダメだったのが唯一残念だった。



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