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ぐっばいカサンドラ

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カサンドラ症候群でもっとも苦しんでいた当時(2017年~)に書き起こした手記群です。カサンドラ当事者の生々しい苦悩を垣間見ることができます(不適切だと思われる表現や注釈が必要な個… もっと読む
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2020年8月の記事一覧

【EP9】妻との不穏な関係

カサンドラになってから、妻にあたってしまうことが多くなった。おそらく「俺はこんなに苦労し…

兄
3年前
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【EP8】発達障害者の歩む道

「弟を正しい場所へ導く」という明確な目的ができてからは、比較的物事がスムーズに運んだよう…

兄
3年前
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【EP7】カサンドラは終わらない

発達弟に契約解除を言い渡したからといって、それで「はいさようなら」と終わらせられるわけで…

兄
3年前
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【EP6】ターニングポイント

僕はある意味、境遇としてはまだ恵まれている方かもしれない。いくら発達に迷惑をかけられても…

兄
3年前
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【EP5】僕がカサンドラになった理由

発達弟の象徴的なエピソードとして、こんなものがある。 彼に事務所の掃除を頼んだ際、彼は物…

兄
3年前
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【EP4】彼(発達障害者)の特徴

発達弟と接していて、僕がカサンドラ症候群になった理由を端的に言い表すのは、実はとても難し…

兄
3年前
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【EP3】手は差し伸べられない

現状社会において普通の人が着々とキャリアを積む中、発達がキャリアを積める境遇はよほど特殊な才能やセンスでもない限り、皆無といっていいかもしれない。いや、普通の人ですらキャリアを積むのが難しい現代、発達からすればいっそう息苦しい社会なのだろう。 前項で述べたように、アメリカではすでに大きな社会問題として捉えられているこの問題。日本でも深刻化するのは時間の問題である。 すでにアメリカでは、実に10%程度の子供にADHDの疑いがあるという。10人に一人は発達障害の疑いがあるとい

【EP2】定型と発達、棲み分けられない社会

玉石混交で定型も発達も分け隔てなく自立を促される現代社会。 その社会が定型のルールで成り…

兄
3年前
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【EP1】山を登る者達

ここ一年と少し、発達障害の疑いがある実弟と仕事をともにした。それは壮絶な体験だった。僕は…

兄
3年前
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プロローグ

2016年7月から一年と少しの間、私は発達障害者とともに働きました。私の実の弟です。ここに記…

兄
3年前
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