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骨折日記 その39 8月15日分(池袋編)

ふわふわのくまのかわいさにほっこりして、
またタクシーに乗って東京駅へ。
さすが大都会東京、流しのタクシーがつかまる。
おらが村も実家のある街の駅前も、なかなかタクシーが来ないから。
東京からの池袋。
なんとなく地下鉄よりJRの方が、エスカレーターとかエレベーターがあるような気がするから。
東京から中央線で新宿まで行って、埼京線で池袋、
と思ったけど、降りた所の最寄りの埼京線乗り場は階段しかなくて、
エスカレーターとかエレベーターに乗りたければ、かなり歩かないといけないらしい。
山手線のホームなら、エスカレーターで上がれるので、
山手線で行く。

池袋に着いて改札を出て、地上に出ようとしたら、
エレベーターとかエスカレーターはなくて、
パルコのエスカレーターを使う。
でもパルコのエスカレーターは地下1階から地上2階まで行くので、
1階に降りるのも一手間かかる。

この日の宿は検索すると、池袋駅から10分ほど歩くらしいので、
道に迷う予感しかしないし、この足では無理。
で、駅前からタクシーに乗る。
やっぱり土地勘のない奴は、駅から見える宿とか、歩いて5分以内の宿がいいや。

宿はビジネスホテルの中でも評判のいいチェーンで
(実際10年前に金沢に行った時、そのチェーンに泊まって感激した記憶がある。そうとは知らず泊まったけど)
チェックアウトが翌日12時のレディースルームを予約した。
メインの目的はレイトショーを見る事で、
次の日は台風が関東に接近するというのに、
全く無駄なプランになってしまった。
台風が来なければ、寝坊して、それこそ地上波の方で『虎に翼』見てから朝ごはん食べて、
部屋に戻ってダラダラするか、
早めに朝ごはんを食べて、『虎に翼』見ながら二度寝したかったんだけど。

映画が終わってからすぐに大浴場に行けるように荷物をまとめてから、ホテルを出る。
大浴場は最低でも半身浴ぐらいはできるだろうと思って。

この日行く映画は、新文芸坐で上映される、
『異人たちとの夏』と『異人たち』の二本立て。
新文芸坐も初めて行く映画館。
80年代の映画『異人たちとの夏』を上映するという時点で、
噂に違わぬこだわりのミニシアターと思って、ドキドキする。
ホテルからGoogleマップさんを見ながら新文芸坐に向かう。
意外とサクッと行けたし、いかんせんパチンコのマルハンと同じ建物の中だから、わかりやすいというか、目立つ。

さらに池袋駅近くまで向かって、
池袋に寄ると必ず寄るタカセへ行く。
映画に遅れるかもしれないけど、タカセで何か食べたい。
明日は台風でそれどころじゃなくなる予感しかしないから。
という事でタカセで晩ご飯。洋食弁当というタカセらしいメニューを頼む。

ご飯の量がいい感じでおかずが少しずつなのがいいね

ご飯を食べて、飲み物を買って新文芸坐へ。
そうそう、タカセを出る時、チョコレートフィナンシェを買った。映画館で食べられるように。
でも劇場内は飲み物だけしか持ち込み不可だった…

で、『異人たちとの夏』から見始める。
公開された88年頃、
タウン情報誌(ぴあとか、関西ならLマガジンとかプレイガイドジャーナルとか)で評価が高かった、
特に片岡鶴太郎の演技が評価された記憶がある
(この映画で鶴太郎はお笑いから距離を置き始めた記憶も)。
あと映画評に添付されてた映画の一場面の写真の、
片岡鶴太郎と秋吉久美子と風間杜夫の3ショットは印象に残ってた。
今年の春、この映画のイギリス版リメイク『異人たち』が上映されて(実はほとんど爆睡してた)、
見られる機会があれは…と思っていた。
で『異人たち』も上映されるから、リベンジの意味で見に行った。

まずは『異人たちとの夏』。
私は地味に、というか、ずっと意識しているわけではないけど、
やっぱり風間杜夫はいいなあと思った。
なんというか華と屈折をいい塩梅で見せてるというか。
いろいろありすぎて、メンタルが弱った風間杜夫が、
子ども時代をやり直すように死んだ両親と過ごす…
というしんみりしたお話だけではなく、
ちゃんと怪談になっていて、ちょっと怖かった。
両親役の片岡鶴太郎と秋吉久美子、やっぱりいいわ。
秋吉久美子のワンピース、ブランドに紐付けされてない感じでよかったし、
そのワンピの佇まいが、記憶の中のお母さんでよかった。
鶴太郎は演技初めてだったと思うけど(映画が初めてだったか?)、
昭和の下町の、頑固なのに憎めないオヤジを自然に演じてた。そりゃ評価されるわ。
同じマンションの謎の女(名取裕子)も訳あり。
とにかく見てよかった、と思う。

次はイギリス版リメイク『異人たち』。
設定は男性主人公の恋愛対象は男性、という事ぐらいの違いで、
ほぼ構造は一緒。
でも恋愛対象が男性であっても、自分を愛している、
と確認したい思いとか、
同じビルに住む男との関係を大事にしていく、
という違いがあった。
これもまた一つの美しい解釈。
ていうかよく『異人たちとの夏』を見つけてくれてありがとう、
と思った。

どうして昔の映画のチラシってネタバレ全開なんだろう

映画が終わってホテルに戻ろうとしたけど、やっぱり道に迷ってしまった…

ホテルに着いたら、大浴場にトライする。
体を洗う椅子がやや低くて、立ち上がりにくいけど、
ほぼ通常運転と言えなくもない、、
広いお風呂に久しぶりに入れて、生き返った気がした。

今回の画像はタカセ。タカセ、フォーエバー。

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