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串田孫一さんの著者検印

著者検印についてわたしは少し前まで、著者が本の部数を確認するために押したハンコ、というくらいの認識しかなかった。
でもこの、あいたくて書房さんがまとめてくださった串田孫一さんの著者検印を見て驚いた。
なんと二十二種類もある上に、苗字のハンコなどとはかけ離れた、細密画のようなものまである。
文章も詩も書かれて、絵本まで出されていた串田さんの著書は数えきれない。今現在も入手できる本はたくさんあるけれど、この著者検印を見ると、古い本を集めてみたいなという気持ちになる。
篆刻もされていたと言うから、すべてご自分で作られたものなのだろう。
ご興味のある方は是非、あいたくて書房さんのサイトをご覧になっていただきたい。


串田さんは記録魔で、日記はもちろん、自筆原稿の管理まで克明にノートに記録していたという。
雑誌『Coyote』が、「串田孫一のABC」という特集号を組んでいる。
ご家族のインタビューもあり、串田さんのお人柄がうかがえる嬉しい一冊になっている。


いい機会なので、著者検印についてこれからもう少し調べてみたいと思っている。
はまり込んでしまいそうで怖い気もするけれど、あまりに面白そうな題材で、ワクワクしている。

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