N’snoter

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突然やってきた離婚届

「離婚して欲しい。」 は? 頭が真っ白になり思考回路が停止した。 ここで言う? 私たち夕飯食べてます。 ちょっと待って。 「とりあえず子どもが寝てから話そう。」 と、何事もなかったかのように夕飯を食べ終え、 食べたかどうかも、味もほとんど覚えていない。 食洗機に食器を入れ、子どもとお風呂に入っていった。 怒りがこみ上げてくる気持ちと、悲しいやら、情けないやら・・・ 複雑が感情にのみ込まれ、体が重たくなる。 今までとは、明らかに違う。 今までは浮気していても、家庭を大

    • 私のカルテ

      「ただいまー。ママー寝てる?どこー??」 娘の声で目が覚めた。 寝室の遮光カーテンの威力は絶大で、爆睡してしまった。 階段を降りながら、 「おかえりー。手洗った??」 おやつを出して、お茶タイム。 「ねーねー、昨日一緒にご飯食べたお姉ちゃんってどんな人?」 「んー、パパの仕事の人って言ってた。可愛い人だったよ。」 小学2年生にしては、おませな我が子は、なかなかに鋭い。 「パパの目がハートになったかと思ったわ。」 (フボッ!ゴホッ!ゴホッ!) 「ママー大丈夫?汚いー。」 コー

      • 私のカルテ

        「疲れたー。」 今日も残業かぁ。子どもたちは早く寝ただろうか。 そんなことを考えながら、自転車を漕いでいた。 深夜4時、まだ暗く、聞こえてくるのは、朝刊を配るバイクの音。 まっ暗な家の鍵を開け、ソファーにダイブしたい衝動を抑えた。 ここで寝てしまうと起きる自信なんてない。 私は、シャワーを浴びて、朝食の準備を始めた。 窓を見ると外が、うっすら明るくなってきている。 散らかったおもちゃを片付けながら、時間が過ぎるのを待ち、子どもと旦那を起こした。 「ママおはよー。おかえり。」

      突然やってきた離婚届