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【回路解説】ハッピーで埋め尽くすエフェクター


誰でもいいから誕生日祝いたいっ…!!そして俺のギターを聴け!!
皆さんそんなことを思うとき、ありませんか??

そんなときにおすすめなのが、
先日開発したこのエフェクターです!


どんなエフェクター?


まずはこちらの試奏動画をお聴きください

ちょっとよくわからないですね…(笑)

簡単にいうと、入力が一定の音量を超えるとハッピーバースデーが流れる、ただそれだけのエフェクターです。


どんな回路?


回路図

・入力バッファ
・入力検出部
・メロディ&原音ブレンド部
・出力バッファ
の4つから構成されています。

それぞれ解説していきます。

入力バッファ回路


よくある非反転増幅回路ですね
バッファ的な使い方であり、出力インピーダンスが低いことを生かして
各回路に信号を分岐させています。
なお、後段の検出回路を動作させやすくするため、増幅率を2倍に設定しています。

入力検出回路


入力の音量が一定のレベルを超えるとメロディICに電圧が印加される回路です。
初段のトランジスタとダイオードで全波整流し、
その信号を受け取った2つのトランジスタがコンデンサの電荷を吸収、
コンデンサの電圧が低下します。
後段のオペアンプは増幅率を無限大に設定することで、
電圧の比較器として使用しています。
コンデンサの低下した電圧が"Sense_50kB"のVRで設定した電圧を下回ると
オペアンプの出力がHとなり、FETを動作させます。
※回路図ではNJM4558を指定していますが、動作が安定しません。TL072もしくは082だと安定して動作します。

また入力が止まると、コンデンサを放電していたトランジスタが止まり、
コンデンサに徐々に電荷が貯まることで
自動的にFETの動作も止まります。

※この回路、もう少しスマートな構成にしたいと思っています。
また開発が進んだら順次更新していきます。


メロディ&原音ブレンド回路

いわゆるクロスフェーダーと同じ機能です。
先ほど生成したメロディICの信号と原音※をVRでブレンドしています。
※原音はローパスフィルターを通しており、若干きらびやかさを抑えています。これによりメロディがより引き立ちます。

出力バッファ回路



これもただの非反転増幅回路ですね。
入力バッファと同じく、出力インピーダンスを下げる目的で使用しています。

作るの難しい?

そこまで難しくはないです。
部品点数は多めですが、特に変な部品も使っていませんので
比較的組み立てはしやすいのではないかと思います。

調整箇所がいくつかありますので、セットアップは少々面倒かもしれません。

また、メロディICを交換すれば他の音楽を流すことも可能です。
季節やイベントに合わせてお好きなメロディをギターソロに組み込んでみてはいかがでしょうか😊

今回紹介したエフェクター基板は↓のページで販売(予定)です。
気になる方は是非ご覧ください!

何か困ったことがありましたら
お声掛けいただけましたら適宜アドバイスなど致します。
いつでもお問い合わせください!

以上です。
良い自作エフェクターライフと良い音を!

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