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生きぬくための心構え(我流)

頑張り過ぎは良くないと言う人が大勢いるのに頑張り過ぎて自殺する人が減らないのは、頑張らない方法がよく分からないという一つの要因があるからではないか。

周囲の目を気にして、努力して、苦しみに耐えることを美徳として教わってきた人が、今まで教えられていない力を抜く方法が分かるだろうか。

少なくとも自分は人から教わるまで分からなかった。

みんなが普通にやっていることができない自分を責めて落ち込んで、快楽に身を任せて気を紛らせて何となく暗い気分で生きてきた。
このまま酷い気分のまま死んでいくのかと思うと、早く死にたくなったりもした。
多分、そんな感じの緩い地獄を味わって生きている人は沢山いるんじゃないだろうか。

努力して何かを成した人が色んなメディアで持て囃されているのを目にすることが多い時代だし、他人と比較してしまう人には何かと辛い。

そういったものをはねのける強さを持っていればいいだろうけど、みんなができるわけじゃない。
それは生まれ持っての気質だったり、生きてきた環境だったり、自分で選ぶことのできない不可逆の要素が影響してきて防いだり克服するのが容易ではないことだってある。

努力できない脳の構造があると科学的に証明されているくらいだし、自分の弱さを克服できない人は根性がないからなんて一言でまとめらていい時代じゃない。

だったら、できない人はできないと言っていい。
周囲が許してくれないのであれば、逃げてもいいと思う。
辛い思いをして潰されてしまうくらいなら、生きるために全力で逃げていいだろう。
逃げて好きなだけだらけたらいいと思う。
逃げている間の生活は惨めかもしれないけど、それまでの生活よりは気楽だろう。
少し元気になったら好きなことをしたらいいと思う。
その好きなことを深めたくなって、勉強をしてスキルを上げて、社会に還元する時がいつか来たらいいし、来なくても人が一人死ぬよりはいいと思う。

死んでいってしまった人たちが、本当はある分野ですごい才能を持っていて、多くの人を喜ばせられたかもしれない。
でも死んでいった人たちは、自分を喜ばせる術を知らなかったから死んだんだろう。

自分の喜ばせ方を学ぶ機会って、一体どこで得られるんだろう。
親からも義務教育からも学べなかったら自分で探すしかない。
探すにしても、どこから手をつけたらいいのか分からない。

そんな風にグルグル悩みながら生きてきて見つけた方法の一つが、とりあえず本を読むということだ。

本を読むのが難しければ漫画でも映画でも、何でもいいから他人の思考に触れてみて、自分にとって良いと思えるものを吸収していくのはいいと思う。
そうすることでだんだんと自分の輪郭がハッキリとしてくると思うから。
好き嫌いや、嗜好、興奮するポイント、誰かに話したいと思えることはもちろん、ずっとやってられることが見つかれば儲けものだ。

好きのハードルだってずっと低くていい。
これをやっている間は嫌なことを思い出さなくて済むとか、出来上がった様を見ると高揚するとか、誰かの目に触れていいねが付いたら嬉しいとか、よく寝れるようになるとか。

誰かが設けた基準が自分に当てはまるわけないから、客観的に見たら訳の分からない理由でも自分がしっくりきていれば問題ない。
好きの理由って他人から見たら理解できないことが多いと思うし。
もちろん、誰かと共感出来たら嬉しいと思うから、積極的にネットやなんかのコミュニティに参加するのもいいと思う。

色んなことに手を付けてみて、自分の居心地のいい場所を作っていけばいいと思う。
そうして、そこで好きなことをして誰かが喜んでくれたら最高だ。

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